魔術サークルの胃袋

赤センマイ

謎の食品

 今日、取引先から注文のFAXが届いたのですが、そこに書かれていた商品名がコレ。
ベッーコン
 私にはちょっと手に負えない発音方ですね。小さい「ッ」のあとに「ー」は無理。日本人には無理。

ソフィー婦長の疑問

 ソフィー婦長が、赤センマイを袋に小分けする作業をしていたので、ちょっと聞いてみた神田川さん。
「コレ、なんだかわかりますか?」
 赤センマイというのは牛の胃袋のことですね。4番目の胃袋ミノ→ハチノス→センマイ→ギアラ(赤センマイ)という順で食べ物は牛の体内を通過してゆきます。
 “赤センマイ”という商品名は伝えてありますので、果たしてソフィー婦長は正体を見破ることができるでしょうか。さて、お答えは?
イカですか?
 ええええっ!?(笑) 魚屋かよ(笑)。ビックリしました。イカってあなた、とんでもないことを言い出しますね。海産物になっちまったよ。
 あまりに意外な返答だったので、「え?」と再度確認してみました。すると…
か何かですか?」
 合ってるじゃん(笑)。単なる私の聞き間違い。第一声の「イカ」が衝撃的すぎて、その後をちゃんと聞いてなかったもようです。失礼いたしました。


 ま、私の聞き間違い人生は今に始まったことじゃないですけどね。皆さん、よくご存知だと思いますが、これまで数々の伝説を残してきてしまいましたから。ひどい時は何もかもが違って聞こえてしまいますもの。宇多子病の変異バージョンでしょうか。ああ、いやだいやだ。

奇妙な選択肢

 以前もこんな聞き間違いをしたことがあります。
 もう何年も前の話です。友人のナリケンから電話で「大学で何のサークルに入るか迷っている」と相談が。ああ、そう。で、候補には何サークルがあるんですか?
「スキーか…」
はい、スキーね。
「テニスか…」
ええ、テニス。
ラクロスか…」
ほう、ラクロス
魔術部
おしまいは魔術部ね。…って、最後おかしくないですか!? 魔術って、黒魔術ですか?
 私は驚いて「え? 魔術部? マジックのこと?」と聞き返すと、はっきりとこう言われてしまいました。
馬術部!
 ああ、バジュツね(笑)。魔術部なんて奇妙なサークルがあるわけないですよね。もしあったとしても、そこに入ろうかどうか迷うわけがない


 そういえば、うちのチーフも、中学だか高校だかで乗馬クラブに入っていたそうなのですが、ある時、誤って落馬してしまい、それ以来、頭がおかしくなったと聞きました。
 ああ、なるほど(笑)。

人気者はつらい

 聞き間違いの話ですが、私が聞き間違えたパターンじゃありませんが、こんなこともありましたね。
 高校2年の時の話。修学旅行委員に任命されてしまった私は、その日、委員会があり、部活に遅れて行かなければならないことに。
 同じクラスだった破産係さんに、「今日さぁ、委員会あるから遅れるって言っておいて」と伝言を頼んだ神田川さん。
 ところが、それを聞いた破産係さんは「え?」と驚いて不可思議な表情。この人は何を突然言い出すの?という笑いが表情から読み取れます。
 で、返ってきた言葉が「サイン会?(笑)
 いやいや、それはない、それはない。いくら人気者の神田川さんでも、サイン会を開催するほど登りつめてはいませんよ。
 あ、あまりに私が早口で捲くし立ててしまったため、「今日さ、委員会」が「今日、サイン会」にチェンジしてしまったわけですね。トランスレイション。
 ま、今なら私もサイン会くらい開けるくらいに成長しましたけど(開けねぇよ。誰が来るんだよ)

スーさんのテレフォン

 今日の帰り際、スーさんがケータイを持って「僕のはオーユーなんだけどさ…」と言っていたそうです。OUという謎の言葉を連呼。もしくは“お湯”。
 もう還暦を越えてますけど、自分が持ってる携帯電話の会社名くらいちゃんと覚えましょうよ(笑)。あ、もう目が霞んでしまって「a」が「o」に見えるのかもしれませんね。ご愁傷様。