倒立トリッキー
仔馬物語
今夜は1週間ぶりのマッサージ。もう、辛い辛い。ボロボロですわ。
以前、系列の専門学校でシモちゃんが講師もしていると書きましたが、今日はこんな話を聞きました。
生徒の中に極度のもやしっ子がいるらしく、あまりに力も弱く体力もなさそうなので、ちょっと試してみたくなったシモちゃん。
「おい、ちょっとスクワットやってみろ」
そこでスクワットをチョイスする彼のセンスは置いておいて(笑)、そのもやしっ子はなんとスクワットが1回もできなかったそうです。ええっ?
いや、腕立て伏せとか腹筋が1回も出来ないってのはわかりますけどね、スクワットってそんなに困難なこと? しゃがんで立つだけでしょう。そんなことが出来ないなら、日常生活にもかなり支障をきたすはず。
シモちゃんの再現によると、立とうとしても足がブルブル震えてしまって立ち上がれなかったようです。その再現にどの程度信憑性があるのかわかりませんが(笑)、その通りならかなりの震え。それを見て、私が「あ、生まれたての仔馬だ」と思ってしまったくらいですもん(笑)。そう、まさに仔馬。スクワットごときで仔馬になるくらいなら、ビリーのキャンプに入隊なんて絶対に無理な話ですね。
詐欺運動会
私も昔から運動は苦手でしたけど、スクワットくらいは出来ましたよ。でも、腕立ては1回も出来なかったかもなぁ。今は当然出来ますけど、子供の頃はかなり重かったので(笑)。
鉄棒も苦手でしたねぇ。体も重いし、腕力もないし、度胸もない。その上、極度の高所恐怖症のため、逆上がりどころか、前回りも出来ませんでしたもん。あの、前に落ちる感じはどうしても無理。
あと、出来なかったのは倒立。逆立ちですね。あんなもの、出来なくても人生困らないですし、何の意味があるのかもわかりませんけど、やらされるんですよね、小学校で。
体育の授業で倒立の練習をするときって、大抵、二人一組でやるでしょう。図のように、一人が倒立をして、もう一人が相手の足をつかんで支えるって組み合わせで。
つかんで支える役のときはそんなもの朝飯前ですけど、倒立する番になったら晩飯後でも出来るわけがないんですよ。無理。
で、ふとあることを思いついて、授業中に一度試してみたことがあるんです。もちろんパートナーには了解をもらって。
倒立の出来ない神田川さんがあみ出した秘策。それがコチラ→
見ていただければわかると思いますが、立ったまま、ただ相手にもたれかかるだけ(笑)。腕を脚に見立て、脚を腕に見立てるという、奇想天外なアイディア。本来お尻があるはずの場所に頭がついているという門外不出の倒立です。馬鹿げてる。
しかし、そんな馬鹿げたアイディアも時には威力を発揮するもので、列の先頭にいた先生は、倒立ペアの行列をザッと見渡して「よし、みんな出来たな」と感心。
ええっ!? そんなすんなり?(笑) 私自身も、馬鹿な誘いに乗ってくれたパートナーも、ちょっとびっくりしてしまいました(笑)。トリックってすごいなぁ。
しかし、そんなトリックは使えても、いっこうに真の倒立は出来そうにない神田川さん。「無理なものは無理」と開き直り、6年生になりました。先生たちも「あの子は無理」とあきらめている様子。怠惰(笑)。
ただ、問題なのは、迫り来る運動会。6年生は組み体操を行うのが恒例。その中に、倒立ってのも含まれるんですよねぇ。これをどう乗り越えるか。
いくらなんでも、上下逆さまの倒立もどきじゃバレるでしょう。全校生徒や親御さんたちに囲まれているわけですからね。誰かが「あっ!バカがいる!」と指摘するはず。
そして、悩んだ結果、私と先生たちで考えた秘策が、入れ替え作戦。倒立はペアで行うので、倒立する人と支える人が途中で交代するわけですが、その際に大胆なトリックを実施。
相手の子が最初に倒立をし、私が支える。そして、今度は私が倒立をする番…となった時に、2人は素早く場所を入れ替わり、またしても相手の子が倒立をするという仕組み。
単純な仕掛けではありますが、仕掛けは単純なほど周囲の目を欺くことができますからね。効果的です。そして、結果的に、その入れ替え作戦は成功をおさめました。
でも、こういうことを先生もグルになってやってるって事実がもうどうしようもないですよね(笑)。普通なら「出来るようになるまでやれ!」ってなもんですが、完全にあきらめてたんでしょう。だったら、パッと見、出来てる感じで押し通した方がいいよな、ってことでお互いに一致。
ああ、ゆるい時代でよかった(笑)。
今月のタイトル
年月日 | タイトル | 英題 |
---|---|---|
2007/6/1 | マンゴー遊泳 | Mango swimming |
2007/6/2 | 惜しいぞシモちゃん | His precious remark |
2007/6/3 | 爽快!飲むキュウリ | A cucumber to drink |
2007/6/4 | 母の餃子術 | The skill of the gyoza of mother |
2007/6/5 | 遥か頭上の高級食材 | The nest of a swallow above the head |
2007/6/6 | 窒息おこわ | Suffocation steamed rice with red beans |
2007/6/7 | メレンゲ〜ノの気持ち | A feeling of the meringue |
2007/6/8 | 着信アリ | The receipt |
2007/6/9 | ドラマティックに辞して | I leave it dramatically |
2007/6/10 | 困ったときのエア来客 | An air visitor |
2007/6/11 | おかずがない! | There is not a side dish! |
2007/6/12 | 土俵の上のカレー | Curry on the sumo ring |
2007/6/13 | タコ妊婦 | A kite pregnant woman |
2007/6/14 | Jr.な上司 | His English conversation is the same level as a child |
2007/6/15 | 私のアシナガおじさん | My Daddy-Long-Legs |
2007/6/16 | くるぶしの秘境 | The unexplored region of the ankle |
2007/6/17 | 盆と正月と誕生日 | A happy day |
2007/6/18 | 臓物を煮るゴマ | The entrails which were boiled |
2007/6/19 | 飛んで風呂に入る雅の子 | I search Masako |
2007/6/20 | チチガツの酢 | Vinegar of July |
2007/6/21 | 『君のために俺は』 | I for you |
2007/6/22 | とこしえの不正解 | A non-correct answer of the eternity |
2007/6/23 | バックハンドの代償 | The compensation of the backhand |
2007/6/24 | 壁が!肉が!サプライズな合体 | Surprising union |
2007/6/25 | 足の裏から餅 | From a sole a mochicream |
2007/6/26 | 夜更けの16文キック | The 16 sentences kick of the night |
2007/6/27 | 下北ウェンズデーズ | Shimokitazawa of Wednesday |
2007/6/28 | サダヲの新幹線計画 | Sophie is surprised |
2007/6/29 | もうジェームズはいらない | Unnecessary James |
2007/6/30 | 倒立トリッキー | Tricky handstand |