色違いの東京

kandagawabbc2009-01-30

完成

 今しがた、「東京」のレコーディングと編集が無事に終了いたしました。お疲れ様でした、私。
 本当はもうちょっと早くに仕上がる予定だったのですが、風邪引いちゃったこともあって結構かかってしまいました。


 以前までのレコーディングはひどいもんでした。
 だって、アナログもいいとこ。
 オケはシンセでちゃんとつくってるくせに、録音する時は、スピーカーから音源流しながら、カセットデッキに向かって歌うんですもん(笑)。雑音は入りまくるわ、音はスッキリしないわ、一発録りだから歌間違えたら最初っからやり直しだわ。そのうち声も枯れてきて、どんどん妥協しなきゃいけなくなって、ちょっとくらいのミスは見過ごして仕上がりになってました。
 しかし、時は過ぎ、今は素晴らしい世の中になりました。レコーディングもデジタルです。いや、デジタルなレコーディングだって前からあったに決まってるんですけど、私の知識がやっとそこまで追いついてきたといいますか。素人でも結構なもんができちゃう世の中です。自分の声でハモれるだけで感動(笑)。
 ということで、シンセサイザーと、パソコンと、ヘッドフォンマイクと、ポータブルデジタルオーディオプレイヤーを複雑に駆使してなんとか仕上がりました。これはこれでいろいろと大変でしたけど。


 さて、肝心の曲のほうです。
 タイトルの「東京」だけしかまだ明かされてませんでしたね。
 シモザイルのデビューアルバム「君に歌うカイロ」(架空)の6曲目に「東京 -下XILE mix-」という曲が収録されています。これは、「東京」をシモザイルがカバーしたという架空の設定になってます。
 で、何だ何だ、いったい「東京」って何のことだよ、話がてんで見えねえぞ、ってことなんですけど、以前こんなことを書いたことがありました。
 シモちゃんの友人に、東京でがんばってる歌手がいると。そう、森山直太朗のようなスタイルで中島みゆきのような曲を歌うというあの陰気な歌手(笑)。*1
 で、インディーズで活動していた彼がメジャー契約してリリースした曲が「東京」なんです。最初で最後のリリースになってしまったようですけども(笑)。現在は岐阜の実家で家業の金型屋を継ぎながら、地道にパンキッシュなバンド活動をしているそうです。
 でですね、そのタイトルだけ何となく覚えていたので、とりあえずシモザイルのアルバムにも収録してみたわけです。


 そんでもって、先日、「そういえばまだ聴いてませんでしたっけ?」とシモちゃんからその「東京」のCDをいただきました。シングルだと思っていたのに、8曲入りのミニアルバムだったことに驚きました(笑)。
 「暗いから気をつけて下さいよ」と散々注意されて早速聴いてみたのですが、確かに暗かったですが、意外に普通でした。というか、お歌はちゃんとお上手。声はスガシカオ系統です。もっとひどければ面白いリアクションも出来たのに、ちょっと残念なくらいの普通さ。
 で、聴いたからには東京をちゃんとシモザイルにも歌わせなきゃ、ということから今回のプロジェクトが始動いたしました。長っ。


 シモザイルに歌ってもらうということは、曲調はやはりEXILEにしたほうが好ましいんです。しかし、いざ聴いてみた「東京」は、EXILEとは似ても似つかない雰囲気。これは無理だな。
 そう思っていたのですが、繰り返し聴くうち、「あれ?これはいけそうかも」と予感が走り、空想は現実へと動きだしました。


 仕上がった楽曲は、オリジナルの「東京」をくずすことなく、なおかつEXILEの新曲としても申し分ないくらいの完成度でした。ああ、自分の才能が怖い(笑)。
 今回の楽曲制作はそこまで苦労はなかったですからね。曲はあるんだし、編曲は「よりEXILEらしく」を頭に置いて妄想するだけ。暗く寂しいギターの弾き語りソロナンバーを、いかに「Lovers Again」や「Ti Amo」に近づけるか。
 久々に音楽制作してみて、やっぱ楽しいなと実感しました。ずっとはつらいけどたまになら。


 ということで、「東京 -下XILE mix-」をお聴きになりたい方には、こっそり配信いたしますので、メールなりコメントなり封書なりでこぞってご連絡ください。
 とりあえずはメールでの配信となりますので、受信可能なパソコンアドレスをお願いいたします。また、容量オーバーで受信できなかった場合はご了承くださいね。
 なお、オリジナルの「東京」を聴かないことには始まりませんので、2バージョンのセット配信となります。
 では、お聴き逃しのないよう。