カミソリ桜の舞う季節

06.ねこ娘

おかしな歌詞

 桜の季節ですね。うちの会社の斜め前に神社があって、そこにきれいな桜の木があるんですよね。毎年、満開で美しいな〜と思います。
 桜といえば、コブクロ「桜」ありますよね。♪さ〜くら〜のは〜なび〜ら散〜るた〜びに〜、って歌。あの歌を鼻歌で歌おうとすると、いつもおかしくなってしまうんです。
 ♪名もない花には名前をつけましょう〜
って、歌い出しなんですけどね。あれがどうしても、
 ♪名もない花には手錠をかけましょう
になってしまうんです(笑)。いやいや、わかってるんですよ。手錠なんてかけちゃいけないことも、正解の歌詞もちゃんとわかってるんです。頭ではわかってるんですけど、いざ、ふと口ずさむと、手錠をかけちゃってるんですよね。で、「あ、違う違う」と。何なんでしょうかね。他に手錠をかけましょう〜なんて歌、聴いたことないですしね。謎。
 そういえば、以前、バカな後輩が「口ずさむ」と言おうとしたら、「鼻歌を歌う」と混ざってしまい、「鼻ずさむ」と言ってしまったことがありますが、それはまた別の話。

花びらの想い出

 桜といえば、こんな想い出があります。去年の今頃のことでしょうか。前日の雨が嘘のようによく晴れた朝。桜は雨でずいぶん散ってしまい、地面には桜の花びらが無数に落ちていました。
 出社すると、事務所にタケポンとウーパーがいたので、私はふと思いついてこう言ってみました。
「すぐそこで、女子高生がいっぱい、しゃがんで桜の花びら拾ってましたよ
そんなことは当然あるはずがないのですが(笑)、二人はどう反応するでしょうか。
絶対、ウソ(笑)」
二人は声をそろえてそう言いました。
「ウソじゃありませんって」
「そんなわけない」
「神社のところで拾ってますって」
「そんなもん集めるわけない」
「何でかは知りませんけど、しゃがんで拾ってますもん(笑)」
「絶対、ウソだ」
ああ、そうですか。信じないならいいんですけどね。というか、嘘ですし、そんなシチュエーションあるわけがないので、信じるのがおかしいんですけどね。
二人とも嘘だと言い張るので、私は「ま、ウソだと思うならいいんですけどね。もったいない」と言い放って着替えに向かいました。
でも、私は見ましたよ。私が事務所を出た瞬間、二人そろってすっくと立ち上がり、無言で外に向かったのを(笑)。バカな男どもめ。

カミソリ模様

 さて、今日はオム子さんから体調不良で休みたいと電話があり、二人分の仕事をさせられるはめに。やってくれたな、オム子。
 そんなこんなで朝からキレ気味。キレてフルスピードでこなさなきゃ追いつかないので仕方ありません。カミソリのようなムードでお仕事。
 そんな時、ゴマちゃんが、先日注意したミスをまた犯しているのを発見。
「おい、そうしろっつったか!?」
「あっ、えっ…」
そうすんなっつったろ!?」
「あ、すいません…」
高テンションのまま注意してしまったため、キレてるようにしか見えません(笑)。


 昼時にも、担当のノッポくんが荷物を冷蔵庫にしまっているというのに、ゴマちゃんはおもてで煙草をスモーキング中。
「おい、ちゃんと先輩についてろよ」
私が指導しなくてもいいはずなのに、ついつい口が出てしまいます(笑)。


 ノッポくんの話によると、昼食時に「神田川さんって、きびしい方なんですか…?」と聞かれたそうです。怯えてますね、これは(笑)。
怯えてもらって結構。嫌ってもらって結構。それで新人が育つなら、それで会社が上手く回るなら、ぜんぜん構いません。


 という話をチーフにしたら、
神田川は、誰に対してもきびしいよ(笑)」とちょっと嘆いていました(笑)。もっとやさしくしてほしいようです。ま、基本はきびしいですからね。上司に対してもちゃんときびしい意見を言いますしね。みんな、育ってくれよ(笑)。でもまあ、私は自分に対してもちゃんときびしくしてますから、いいんですよ、平等で。