山下さんの情事

悪魔の笑み

起床

 今朝、寝ていると、なぜか祖父の声が聞こえます。ん?と気がつくと「今日は休みか?」と言ってます。休みじゃありませんよ。って、寝坊!? やばい。何時? 時計を見ると5:30。発車まであと3分じゃないですか(笑)。
 ええ〜、大変。すっかり忘れていましたよ、マッサージに行った翌朝はちゃんと起きれないことを。深く寝入ってしまって、めざましも聞こえないくらいなんですよね。そのことを自覚している時は、気をつけるようにしてるんですけどね。うかつでした。シモちゃんは東京セミナーのため6:20の新幹線に乗るって行ってたので、ちゃんと起きれるかなぁと他人の身の心配をしていたら、不幸が降りかかったのは自分の身でした(笑)。
 ま、あわてても仕方ありません。素早く身支度を整えて、へい、タクシー! これでいつもの時間に会社に到着です。めでたしめでたし。

昨夜の回想

 そういえば、昨夜、私がマッサージを受けている最中、若い女性2人組がゲルマニウム温浴をしていて、とっても騒がしかったです。見えないので、隣どうしなのか、向かい合わせなのかわかりませんが、やんややんや2人でトークを展開。大声すぎます。いらだたしい。私とシモちゃんの痛快トーキングを邪魔するんじゃない。
 あまりに大声なので、彼女たちの話に聞き入ってしまいます。シモちゃんも黙っているので、同じ気持ちとみた(笑)。
 声と口調と話す内容から、年齢は私たちと一緒か、もう少し下といった感じでしょうか。20代だと思われます。
 片方の女性、山下さんという人とお付き合いをしているそうです。ああ、そうですか。山下さんは随分年が上だそうです。おじさんでしょうか。そして、禁じられている社内恋愛だそうです。おや、それはいけませんねぇ。
 バイトの彼女と、先輩社員の山下さん。禁断の恋。山下さんは社長には気に入られているそうですが、実権を握っている常務(社長の息子)からは嫌われているようで、バレたら絶対クビなんですって。それは穏やかでないですね。「不倫」を臭わせるキーワードは嗅ぎ取れなかったので、そのあたりの心配はなさそうでしたが。
「じゃ、バレないようにしなきゃね」
「そうなんだよね〜」
と、トーク。その割には、「今週はずっと雨だったから、毎日車で送ってもらってる」ですって。そりゃすぐにバレちまうさ。世の中、そんなに甘くありませんよ。誰かが見てます。
 というより前に、バレたら困る話を、こんなに堂々とココでしゃべっているのが一番の問題。どこからどう広まるかなんてわかりませんよ。もし、隣でマッサージを受けている私が、会社の人物だったらどうするつもりなんでしょうね。こちらの顔は隠れてて見えないんですし。注意が足りません。きっとじきにバレるでしょう。楽しみです。