産業少年
ミサキちゃんファン
うちのチーフは伊東美咲のファンだそうです。「あれ以上の美人はいないだろう」と言っていたのを聞いたことがあります。そうとうの惚れ込みようですね。そりゃ、「電車男」も毎週必死に観るワケだ(笑)。あのドラマで彼女を知ったんでしょうかね。それだったら、遅っ(笑)。なにしろ、芸能関係の話題にはまったく疎いチーフ。疎すぎて、以前もこんなことがありました。
新婚は誰だ!?
取引先のとある結婚式場で、なにやら有名人の挙式が近々あるとの情報を掴んできたチーフ。でも、こういうことは極秘。従業員たちもそう簡単には内情を教えてくれはしません。でも、わざわざ名古屋で挙式するんです。地元が名古屋ってことですよね。
さて、我が社内で論争が巻き起こりました。いったい、結婚するのは誰なのか。謎を解くカギは以下の4つ。
●名古屋出身の有名人である。
●現在、独身である。
●結婚してもおかしくない年齢である。
●挙式の規模、予算は大きくない。
最後の項目が、とても失礼な気がします(笑)。余計なお世話です。でも、重要なポイントでもありますね。
「松下由樹じゃない?」
「あり得るね」
「瀬戸朝香かも知れない」
「誰かと付き合ってたっけ」
「イノッチ」
「ああ、そうかも。でも、名古屋でやるかなぁ」
「あっ、青木さやかは?」
「あやしい」
「でも、相手が名古屋の人ってこともあるよね」
「あー、気になる」
意見が四方八方から飛び出し、仕事どころじゃありません。チーフも「今度、聞いてくる」と乗り気。
そして、式当日。配達から戻ってきたチーフに「誰だったかわかりました?」と聞いてみたところ、「あ、聞いた、聞いた」の好反応。あ、すんなり教えてくれたんだ(笑)。従業員も「誰にも言わないで下さいよ」と言っていたそうです。式場側も誰かに話したくて仕方ないんでしょうね(笑)。“誰にも言わない”は魔法の言葉。魔法に乗ってどこまでも情報は広がります。言わないでほしかったら、まず最初に絶対に自分が言ってはいけません。
神「で、誰だったんですか?」
チ「忘れた」
神「はい?(笑)」
チ「何って言ったかなぁ…」
神「しっかりして下さいよ!」
チ「あっ、2人組で、歌手だって言ってたな」
神「2人組…」
チ「ちょっと、適当に言ってみて」
なんだよ、そのゲーム(笑)。どこから記憶の断片を引きずり出そうとしてるんですか、まったく。
神「B’z…じゃないですよね」
チ「違う」
偉そうに言うな(笑)。お前が憶えてないからこういう事態になっているんでしょうが。
神「有名なんですか? チーフ、知ってる人?」
チ「聞いたことなかった。最近、出始めたって言ってた」
神「あ、スキマスイッチ?」
チ「うわっ、それだ!」
神田川さん、ビンゴ。
神「でも、チーフ、スキマスイッチ知らないんですよね」
チ「知らない。知ってるフリして聞いてきた」
神「フリって(笑)。それでよく憶えてましたね」
チ「いや〜、知らないもんだから、『隙間産業、隙間産業』って必死に憶えてきた」
すごい憶え方。産業が出てきちゃったよ(笑)。ま、実際は憶えきれてなかったわけで、失敗なわけですが。
チ「その人たち、有名?」
神「結構有名ですよ」
チ「有名な曲ある?」
神「んー、“全力少年”とか」
チ「は? 何だよ、それ。あはははは」
あはは、じゃねえよ(笑)。
チ「俺、知ってる?」
知るかよ(笑)。
チ「ちょっと歌ってみて」
嫌だよ(笑)。
数日後、スキマスイッチのアフロのほう(ちゃんと名前で言え)が結婚したと報道がありました。こういう時、ちょっと自慢げになりますよね。