X-MEN vs Rainy Lady

ウルヴァリン

前説

 今日は、予告通り「X-MEN」を観てきました。でも、その前に、久々のヤマモトの話。
 フレックスの日は、ヤマモトは出勤したりしなかったり。仕事の量が多いと駆り出されます。まあ、家に居ても何もやることがないようなので、仕事があるほうが嬉しいみたいです。「草むしりは日曜にやってまったでよぉ、うちに居ってもやることがないでいかんわ」と言っているのをよく聞きます。よかったですね、今日は出勤で。
 で、先日、長崎県産の牛ヒレを見て「長崎、長崎」とつぶやいていた話を書きましたが、今日もその症状が現れたようです。青森県産の牛ヒレを持って「青森…。津軽海峡冬景色だなぁ」と微笑んでいた様子。石川さゆりファンでしょうか。「♪上野発の夜行列車…」と歌い出したら、さらなる飛躍だったんですけどね。まだそこまで成長してないようです。残念。

出発

 さ、仕事も早々と片付け、タクシーでベイシティに向かいます。15分くらいで着きますもんね。時間は問題ないのですが、運転手がちょっと変。このおじさん、おかしい。何をしゃべってるかわかりません。気味の悪いしゃべり方です。「ウヒウヒ」と常時笑いながらしゃべっている感じ。酔っ払いか!?おい!
 「ベイシティまでお願いします」と告げたものの、念のため「映画館の方に」と付け足しておきました。すると、“映画”に反応したのか、「映画観に行くんですかぁ、ウヒウヒウヒウヒ」と返事。黙ってろ、この酔っ払い。「スーパーマン、映画でやってるんですよねぇ、アハハハハハ、ウヒウヒウヒウヒ」と一人で笑っています。本当に気味が悪い。降ろして(笑)。
「あそこに風呂屋さんがあるでしょう。あそこは行ったことあるんだけどねぇ、ウヒウヒウヒウヒ」
 スーパー銭湯はありますけど、お宅の経験なんぞ全くもってどうでもよろしい。運転だけしてくれればいいですから。
 はぁ、やっと着きました。早かったけど、長かった(笑)。急いで降りなきゃ。
ここから入れるはずだから
 んなこと知ってます。あなたは銭湯にでも行ってきなさい。

鑑賞

 さて、いよいよ鑑賞です。「X-MEN:ファイナルディシジョン」。これが、今年4度目の映画鑑賞です。この数字が多いのか少ないのかはわかりませんが、そのうちの3回は「THE有頂天ホテル」ですから神田川さんの奇特さがよくお分かりになると思います。
 基本的に映画はそんなに観ませんからね。特に洋画は。最後に映画館で観た洋画はなんでしたっけね。確か「マトリックス・レボリューションズ」でしたかね。マトリックスシリーズは、1作目をテレビで観てハマって、2作目、3作目は劇場まで足を運びました。でも、よくわかんない部分が多いですからね。難しい。日本人の私には理解不能な部分の多い映画でした。
 それに比べて「X-MEN」は、難しい哲学とか難解な謎とか、そういう小難しいものがテーマじゃありませんからね。ま、前2作は映画館で観てませんし、先日2週連続でテレビ放送されたものを観て今日に至っているわけですから、大きなことは言えません(笑)。
 でも、「X-MEN」自体は昔から好きだったんです。中学時代にアニメを見て、そこから夢中になりましたから。実写化の話を聞いたときも、すごく嬉しかったです。(じゃ、第1作からちゃんと観に行けよ)
 私はね、特殊な能力を持つ人が、大勢出てきて、あれこれ入り乱れてバトルする、ってストーリーが好きみたいです。ドラゴンボールしかり、幽遊白書しかり、GS美神しかり、るろ剣しかり。そして、今はブリーチにのめり込んでいるわけです。だから、圧倒的人気を誇るスラムダンクなんぞ蚊帳の外。だって、必殺技持ってないと興味が沸かないんですもん


 というわけで、無事に鑑賞終了。ものすごい迫力でした。音響が激しかったので、爆音とともに座席まで振動が伝わって、臨場感あふれる体験。私の好きなキャラたちが、あっちからこっちから、あんな技やこんな技を繰り出し、激しくぶつかり合うので、気分は高揚。最終バトル時、横一列に並んだX-MENの姿を見たときは、ちょっと鳥肌立ちました。
 ストーリー的にも展開が激しくて、驚きの連続。
ジーンが最終的にああなることは大方予想がついてましたが…
まさか、ミスティークがあんな仕打ちに合うとは。
まさか、マグニートーがあんな結末をむかえるとは。
まさか、ローグがあんな決断を下すとは。
リーダーのはずのサイクロップスがポスターにも登場していないのには、あんなわけがあったとは。
そして、そして、エグゼビア教授がエグゼビア教授が…!!!
あれ?マグニートー、チェスが!チェスが!
終わった。…と思ったら、エンドロールの後に、またも謎めいたシーン。あの人が生きてた!?
 と、まあ、興味のない方にはさっぱりわからない文が続きましたが、それほど衝撃的だったということです。とても満足いたしました。前作を観て面白かった方は、最終章にも文句はないと思います。会心の出来栄えです。天晴れ。


 そういえば、この映画、原題は「X-MEN:The Last Stand」なのに、どうして日本版は「X-MEN:ファイナルディシジョン」なんてややこしいことになってるんでしょうか。そのままでいいのに。だって、何ですか?ディシジョンって(笑)。え?“決定”? じゃ、「最終決定」ってことでいいんですね。なんだか変更の意図がよくわかりません。
 それに気になることといえば、ウルヴァリン役のヒュー・ジャックマン。映画の中では筋肉ムキムキでものすごくかっこいいのに、普段はしがないオッサンにしか見えないのはなぜ?(笑) 髪とヒゲで随分印象が変わるものですね。

帰郷

 帰ってきてから、ドラッグストアに買い物に。雨が降っていたので、傘立てに傘をさして、入店。ところが、買い物を終えて店を出てみると、傘立ての前でどこぞのおばさんが独り言。
「あら、私の傘、ないわ
 そんなような声が聞こえました。あら、かわいそうに。窃盗ですね。あきらめてください。
 ところが、その直後、そのおばさんが私の傘を傘立てから抜いて、さそうとしているではありませんか。何!?
「それ、自分の傘なんですけど」
 そう言われたおばさんは「あ、ごめんなさい」と何事もなかったように私に傘を返却。この窃盗犯めが。しかし、さらに次の瞬間、驚くべき言葉が。
じゃあ、これ、私の
 そう言って、別の傘を抜いて、さして行きました。「じゃあ」って何さ(笑)。恐ろしいですね、おばさんって。X-MENにやっつけてもらわなくっちゃ