サンドイッチ伯爵の誤算
ポリ翁
マッサージを終え、地下鉄に乗ろうと階段を降りていたところ、突然視界に謎の老人が現れました。何をするでもなく、階段の途中に呆然と立ち尽くしています。
あ、このおじいさん、確か先週もいましたよ、ここに。その時は、呆然と階段に座っていたのですが、今日は起立。
え? どうして一回見ただけなのに、同一人物だってわかるのかって?
だって、頭にスッポリとビニル袋をかぶっているんですもん(笑)。
おそらくスーパーマーケットのものでしょうか、透明なポリ袋を装着しております。見た目は、透明なコック帽(笑)。ピッタリサイズです。
何者でしょう。私は恐ろしくなって、振り返ることが出来ずに立ち去りました。この駅の名物おじさんへと推移していってくれれば言うことないんですけどね。来週の登場にも期待。
パン屋
今夜もシュタイナーに寄ったら、特典の食パンがもらえました。久々のご試食用*1。今回は2種類を同封。とりあえずいただいておきましょう。
さて、帰宅して夕食。食パンもらっても、そのまま食べる気にはならないしなぁ。特に何も挟むものもないですし。ま、置いておけば誰かが食べるでしょう。
あ、食事終盤になって気がつきました。そうだ。帰りに寄ったスーパーの惣菜コーナーでコロッケを買ったんでした。あ、明日使おうと思ってキャベツの千切りも買ったんだ。じゃあ、これでコロッケサンドが出来るじゃないですか。
よし、実行。いただきます。ごちそうさま。
サンドイッチの思い出
あ、サンドイッチで思い出すのが、こんな夜の出来事。
警備の仕事をしている友人がいるのですが、その現場に遊びに行った時のハナシ。
現場を離れられない友人が、私に「コンビニでサンドイッチを買ってきて欲しい」と言うんです。構いませんよ。
「何サンド?」
「野菜サンド」
「なかったら?」
「任せる」
よし、行ってきます。あ、あっちにローソンがあるんですか。了解。ちょっと待ってなさい。
しかし、ここは神田川さん、普通に野菜サンドを買うわけにはいきません。相手はそんなストレートな行動を求めていないはず。今、私に求められているのは“笑い”です。ほら、「任せる」って言ってましたしね(いや、普通に野菜サンドが求められていると思うよ)。
コンビニに突入し、店内を物色。おや、これはいい買い物が出来そうです。思いつくものをカゴに入れ、購入。さ、はりきって帰りましょう。
夜道をくぐりぬけて、友人のもとへと到着いたしました。
「あった?」
「いや、野菜サンドがちょっとなくって…」
「なかったんだ」
「でも、ちゃんと買って来ましたよ」
そして、私がコンビニの買い物袋からまず取り出した商品が“食パン”。
「何だ、これは」
「食パンですよ」
「いやいや、そういうことじゃない(笑)」
「大丈夫、これだけじゃないから」
そう言って、次に私が取り出したのが、チューブのバター入りマーガリンと、マヨネーズ。もうすでに友人は野菜サンドをあきらめている様子。私に買い物を頼んだことを存分に後悔しているもようです。
「こんなもの、要らない」
「野菜サンドが欲しいんでしょう? わかったわかった」
最後に出てきたのは、なんと“野菜炒め用のカット野菜”。キャベツやら玉ねぎやらニンジンやらがカットされて袋に詰まっています。ほら、これで野菜サンドの材料が揃ったでしょう?(そんなサンド、誰が食うもんか)
結局、一応ちゃんと買ってきていた本物の野菜サンドを奪われ、不要になったこの材料たちは私が持って帰ることになりました。ま、そりゃ当然なんですけど(笑)。