算数はむずかしい

シチウ

ビーフシチュー談義

 正月休みにビーフシチューをつくる予定のソフィー婦長*1。しかし、どうしてまたビーフシチューなんでしょう。
神「得意料理なんですか?」
婦「いえ、前につくった時にあまり美味しくなかったので、もう一回やってみようかと」
 リベンジなわけですね。だから、気合いを入れて、いい肉を買いたいわけだ。
婦「ええ、“安い肉だから美味しくないんだ”って息子に言われて」
神「ま、いい肉使うにこしたことはないですけど、高けりゃいいってもんでもないですよ」
婦「そうですか〜」
神「いい肉使っても、味付けがおかしかったらダメですからねぇ(笑)
婦「ですよねぇ」
神「ま、愛情がこもってれば大丈夫じゃないですか?(笑)
 と、適当なことを言ってみる神田川さん(笑)。すると、婦長がひとこと。
それが一番難しいかもしれない
 ひどいことを言いますね(笑)。孫だけじゃなくて、息子まで爆破しかねないな、この人。

割り算

 今日は、某Hホテルから、骨付きの鶏もも肉をぶつ切りにするという注文が大量に入りました。骨が入ってますし、冷凍ですから、大きな電ノコみたいな機械で切るんですけどね。とりあえず、その仕事はゴマちゃんがやることに。
 いい? 1本を3等分に切るんですからね。お願いしますよ。


 彼に任せて、私とチーフが遅めの昼食をとっていたところ、鶏を切っていたはずのゴマちゃんが我々のもとへとやってきました。
「こんな感じでいいですか?」
 手にはぶつ切りになった鶏が。いいんじゃない? 1本を3つに切るだけなんですから、間違えようがないでしょ。
チ「あれ? 小さくねぇか?
 チーフがそう指摘。ああ、そう言われてみれば小さめかも。
チ「3等分だぞ」
ゴ「はい、3等分です」
チ「4等分に切ってねえよな?」
ゴ「切ってません!ちゃんと3等分ですっ!
チ「あ、そっか。合ってるならいいや」
チ「ちゃんと切りましたよ。いーち、にーい、さーん、って」
 合ってるなら問題ないです。小さく見えたのは気のせいでしょう。
 …って、あれ? ちょっと待った。
 今、何かおかしくなかった? いち、にい、さん?



  こうでしょ     い〜ち      に〜い      さ〜ん


 おい、4つに切ってるじゃねえかよ(笑)。うわぁ、本物のバカがいたよ(笑)。
 そして、何気ない一言でミスを見破った私に我ながら感心。
神「おまえ、それ、4等分になってるぞ」
ゴ「えっ!?」
神「1、2、3って3回切ったら、4つになってるだろう(笑)
ゴ「えっ!? あっ、3分割ってことですか?
 いやいや、質問の意味がわからない(笑)。等分だろうが、分割だろうが、お前がやってるのは間違いですから。久々にちょっとびっくりしてしまいました。


 でも、まあ、一個切ったところでゴマちゃんが見せに来てくれて、そして、ちょっと小さいことにチーフが気付き、さらに、ささいな発言からミスを指摘した神田川さんのコラボレートによって、今回の失敗は最小限に食い止めることができたわけですが、ゴマちゃんがあのまま確認もせずにずんずん切り進めていたら、恐ろしい結果が待ち受けていたわけですよね。その点からいえば、ゴマちゃんもよくやったと言わざるを得ません。
 利口なのか、馬鹿なのか、さっぱりわかりませんよ(いや、利口じゃないと思うぞ)