身の毛もよだつ茶碗ムシ

エビニラ蒸し餃子

珈琲の装い

 先日、冷蔵庫を開けると、とあるものを発見。プリンのような容器に入った黒っぽい物体。それが3個セットでパックになってます。
 あ、コーヒーゼリーだ。よくありますよね、3つ横並びでパックになってるやつ。プリンとかヨーグルトとか。ちょうどよかった。夕食を食べて少し時間が経っていたので、何かデザートでも食べたいなぁと思っていたんですよね。グッドタイミング。いただきましょ。
 そう思って冷蔵庫から取り出してみてガッカリ。コーヒーゼリーじゃないじゃん。これ、もずくじゃん(笑)。とんでもないですね。仕方ない、あきらめましょう。夜は何も食べないほうが体にいいんですし。


 でも、食べないほうが体にいいとはわかっていても、夜、寝る前にちょっと小腹空いたなぁって時、ありますよねぇ。そういう時はホットミルクを飲むのが良いらしいですよ。昔、テレビでやってました。オススメするポイントはいくつかあるんですが、
(1) 砂糖を入れなければそれほどカロリーは高くない。
(2) 牛乳の成分が、胃壁に膜をつくってくれる。
(3) 熱いので少しずつしか飲めないため、少量で満足感が得られる。

 といった感じだったと思います。そんなシチュエーションに陥ったら、ぜひ思い出してやってみてください。
 まあ、私はあま〜いホットミルクが好きなので、どうしようもありません。しかも、ホットよりは、キンキンに冷やした牛乳をガブガブと一気飲みするほうが幸せを感じられるので、ダブルでどうしようもない(笑)(腹こわしちまえ)

今日の料理

 写真がずいぶん上のほうになってしまいましたが、今夜のメニューは「エビニラ蒸し餃子」です。
 思い立ってつくってみたわけですが、そんなに難しくないんですよ。
 たたいて細かくしたむきエビ、1cmほどに刻んだニラ、卵白、酒、塩、コショー、ごま油、片栗粉を混ぜて、餃子の皮に包んで蒸し上げただけです。簡単でしょう。
 ただ、思ったより美味しくなかったんですよね。想像だと、もっとエビのぷりぷり感を味わえると思っていたのですが、そうでもありませんでした。どうしたらぷりぷりに仕上がるんでしょうかねぇ。こんなんだったら、油で揚げて揚げ餃子にしたほうが美味しかったろうに、と反省。料理は日々、反省と上達の繰り返しです。


 おかずがそれだけってのも物足りないので、「チャーハン風炊き込みご飯」も併発。チャーハン風炊き込みご飯ってのは、そのまま、チャーハンっぽい炊き込みご飯ってことです。じゃ、素直にチャーハンつくれよって話ですが(笑)、いろいろやりたくなってしまうのが料理人の性。実は以前もつくってみたことがあるんですが、美味しくなかったので、今夜はリベンジ(懲りないなぁ)
 まず、ベースとなるスープづくり。
 ぬるま湯につけてもどした干しエビをもどし汁ごと鍋に入れ、水、酒、紹興酒ほんだし、鶏がらスープの素、帆立だしの素、カニエキス、塩、コショー、味の素、醤油、にんにくのみじん切り、オイスターソース、ごま油、ねぎ油…など、中華っぽいものをいつものようにフィーリングでどんどんぶち込みます(笑)。中華料理に欠かせない、赤い缶でおなじみの「味覇(ウェイパァー)」もお忘れなく。とりあえず、お宅にある中華系の調味料は全て投入するつもりでかかってください(笑)。で、ひと煮立ちしたら放置して冷ましておきます。味見して「あ、濃いかなぁ」くらいにしておくとベスト。このスープで米を炊くわけです。
 で、あとは、普通にお米をといで、冷めたスープを適度な分量注いで、お好きな具を散りばめて、レッツ炊飯。チャーハン風ですから、合う具材なら何でもかまいません。今日は、ねぎ、しいたけ、タケノコ、にんじん、ピーマン、チャーシューを入れてみました。上手に炊くコツは、濃い目の味付けにしておくことと、水分を少なめにしておくこと。野菜からも水が出ますし、ベトっとしたチャーハンは誰だって嫌でしょう。
 炊き上がって、蒸らし時間も済んだら、別につくっておいた炒り玉子と、ごま油を適量加えて混ぜ、出来上がり。チャーハンですから、油っ気は大事。何度も言いますが「じゃあ、チャーハンつくれよ」ってなことは言わないように(笑)。


 主食と主菜が完成しましたので、汁物もつくっておきましょうかね。スープに手間はかけちゃだめですよ。適当が一番。先ほどの炊き込み用スープの要領で適当に薄めのスープをつくり、そこへ、豚ばら肉の薄切りと、えのきを入れて、水溶き片栗粉でとろみをつけ、最後に玉子とニラを入れてひと煮立ち。はい、出来上がり。
 
 こちらは美味しかったですね。神田川さん、挽回。蒸し餃子の期待外れが残念でしたが、思うままに突き進んだわけですから、気は済みました。とりあえず、蒸し物は難しい、ということで。

茶碗蒸しの恐怖

 蒸し物といえば、以前、とんでもない目にあったことがありまして。今思い出しても、ちょっと身の毛もよだつ話なのですが…。
 もう何年も前のことです。その日の夕食は茶碗蒸し。生前の祖母の得意料理で、よく食卓に登場しておりました。私はあまり好きではなかったのですけどね。
 で、その日も普通に食べていたわけですが、ふたくちほど食べた時点で異変に気がついてしまいました。
 ん?何?この黒い粒。よーく見てみると、えっ!? 足がある!
 うわっ、コレ、虫じゃないっ!? ちょっとちょっと、虫だって!ムーシー!!
「虫? んなわけない」
 祖母も祖父も、虫の存在を否定して食べ続けています。いやいや、これは明らかに虫。小さいけれど、虫ですよ。ほら、米に湧くコクゾウムシっているじゃないですか。ああいう感じの。
 しかも、一匹とかじゃないんですよ。大量にお控えなすってます。プール状態。これがホントの茶碗虫。って、うまいこと言ってる場合じゃありません(笑)。
「何を言ってんの。虫なんか入ってないって」
 おいおい、あんたたち、食べるのよしなさいって。あ、もう完食してるじゃないですか(笑)。手遅れ。いいや、いいや、あんたらはどうでもいいや。私が食べなきゃそれでいいや。
 でも、私だってもうふたくちは食べちゃってるわけで、その中にもおそらく虫はいたわけで、そうでなくでも虫のエキスは茶碗じゅうに満載なわけで…。
 だいたい、茶碗蒸しにこんなに大勢の虫が混入するなんて、いったいどういうことなんですか。何に付いてたのさ。具材を見渡してみても、そんなものは…あっ、干しシイタケ! おそらくこいつだ。絶対にこいつ!
 戸棚の中の干しシイタケの容器を一目散に開けてみると、案の定、そこは虫の巣窟。ビンゴ…。
 でも、普通、調理の段階でわかりますよ。わからなくても、使う前に洗うはずでしょう。見えなくたって、そのあたりで防げるはずなんですから。いったいどういうつくり方してるんですか。本当に恐ろしい。
 とりあえず、つくった祖母に説教(笑)。今後は干しシイタケはよく洗うように。
 以後、祖母が茶碗虫をつくった際には、おそるおそる虫チェックをしてから食すようになりましたとさ。