シュークリーム戦記
ロケ
数日前、名古屋市役所の庁舎にて「華麗なる一族」のロケが行われていたそうです。津川さんや仲村トオルさんがいらしてたみたいですね。映画でもないのに、わざわざドラマで名古屋までロケに来るんですか。さすが豪華絢爛ドラマ。金のかけ方が違いますね。
ちなみに、今クールのドラマですが、「わるいやつら」と「拝啓、父上様」は初回のみで以降は脱落し、「ハケンの品格」を3回目から観始めました。「ヒミツの花園」は適当に観てます。
スカパー
スカパーのフジテレビ721チャンネルで、今「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の再放送をやっています。懐かしいなぁ。これ、好きでよく観てたんですよね。
特に好きだったのが、所さんと邦ちゃんがロシアンルーレットで対決するコーナー。いろんな食べ物をテーマに、スイカが入っていたら負けという。あれって確かスイカ以外にもいろいろ入れてましたよねぇ。甘いものに納豆入れたり。放送を楽しみにしてたのを憶えています。
でも、実際にああいった食べ物のロシアンルーレットってやったことありますか? 私はありますよ(笑)。今日はその思い出を紹介。
地獄のチョイス
それは数年前、高校の部活の定期演奏会の打ち上げでの出来事。卒業後、OBとして演奏会に出演したことから、打ち上げにも招待された神田川さん。わざわざ行く意欲もなかったのですが、後輩に貸していたビデオを受け取りに行くついでに参加するハメに。行くとなったら、ちょっとしたミニイベントくらい用意しておかないとなぁ。あ、そうだ、地獄の差し入れでも持っていきましょうか。
さて、シュークリームを5人分用意した神田川さん。そう、ロシアンシュークリーム。一度、こういうのやってみたかったんですよね。ワクワクします。
そのうちのひとつを取り出し、シュー皮をパカっと開けて、中からカスタードクリームを掻きだします。そして、クリームと同量のねりがらしを用意し、クリームとミックス。からしカスタードが出来上がったら、それをシュー皮に戻して、からしシュークリームが見事に完成。ロシアンルーレットといったら、やっぱりからしが定番ですよね。色的にも具合がいいですし。
本来なら、これを持っていって「さあ、からしが当たるのは誰だ!」という展開になるのですが、そう簡単には済ませられない神田川さん。やっぱ、外れは多い方が楽しいでしょう。ということで、残る4つのシュークリームのうち、3つにも細工を施すことに。ただひとつのセーフシュークリームを手にするのはいったい誰だ!
被害者候補として選ばれたのは、シモリーヌ、セラさん、ナスニン、リョウコちゃん、ガチャピンの精鋭5人の後輩たち。会場でシュークリームを取り出し、私が趣旨を説明すると、一斉に顔を見合わせて「どうしよう!イヤーっ!!」と騒ぎ出しました。
しかし、さすがはハイテンションの女子高生。決してこの理不尽なイベントに抵抗することもなく、どのブツをチョイスするかのジャンケンで白熱バトルがスタートいたしました。
そして、全員にシューが行きわたり、いよいよ実食。私にも、すでにどれがなんなのかはわかりません。「せーの!」の掛け声で彼女たちは同時にシュークリームにかぶりつき、地獄の幕は切っておとされたのです。
最初に異変を訴えたのは、ザ・たっち似のリョウコちゃん。「うわっ!」と声をあげ、見る見るうちに顔を歪ませていきます。こりゃ、からしに間違いないな。
「からし?からし?」
私が身を乗り出して訊ねると、彼女は目に涙をうっすら浮かべて、ゆっくりと頷きました。期待通りのリアクションですね。ああ、楽しい(笑)。
次に「何コレっ!」と異常に気がついたのは、セラさん。「なんか…漬け物系が入ってる…」と悲しそうにつぶやく彼女。どれ?見せてみて? あ、それはね、私の自信作「椎茸のソテー」入り(笑)。椎茸をスライスして、バターと醤油で炒め、カスタードにブレンドした意欲作です。そんな手の込んだものわざわざつくるなよ(笑)。
その隣のシモリーヌは、「酸っぱい」と困惑中。それはきっとシーチキンマヨネーズ味ですね(おにぎりかよ)。シーチキンとマヨネーズとカスタードが三位一体となって究極のハーモニーを繰り出す天下分け目の一品です(意味わかんねぇよ)。
さて、そうなると残るは二人、ナスニンとガチャピン。彼女たちのうち、どちらかがセーフでどちらかはアウトなんです。そのはずなんです。でも、事態は思わぬ方向に。
なんと、なぜかその二人ともが「美味しい」と言うではないですか。ちょっと待って。おかしいですよ。セーフはただひとつ。どっちも正解だなんてことありえません。しかし、二人ともが「よかった、セーフだ」と安心しきって食べ続けています。食わず嫌い王決定戦じゃあるまいし、素直に負けを認めなさい。どっちなんですか、地獄行きのチケットを引かされてしまったのは。
しばらくして、片方に異変が。ナスニンの表情が瞬時に変貌しました。「ハッ、違う」と何かに気がついたようです。ほら、自分に正直に生きなきゃ。違うでしょう、セーフじゃないでしょう。
「塩っ辛い?」
そう笑顔で訊ねてみると、緊張と興奮のせいもあったのか泣きそうになりながら「…ハイ、だんだんと…」と答えるナスニン。そう、だってそれは、白味噌をクリームにふんだんに練りこんだ味噌シューだったのですから。かなりの割合で混ぜましたからね、そうとうしょっぱいはずです。見た目にはわかりませんけど。
というわけで、楽しいロシアンシュークリームは終了。皆さん、お疲れ様でした。楽しかったです。
ただひとつ、予想を反したのは、リョウコちゃんがからしシュークリームを完食してしまったこと(笑)。
さて、シュークリームのロシアンルーレットといえば、以前、我が社でとんでもない騒動が起きたことがあったのですが、それはまたの機会に。
あ、そういえば、私が高校の部室に寄贈した「やまだかつてないCD」どこにいったんだろうなぁ。まだあったりして(笑)。