悪名高きモッツァレラ

煮込みハンバーグ

神田川クッキング

 先日、「チューボーですよ!」で観た煮込みハンバーグがとっても美味しそうだったので、今夜の夕食に採用。採用です!(いちいち山南さん風に言い直さなくてもいいですから)
 でも、観てて「これは面倒だな」って思ったりする箇所もあったので、いつものように適当にアレンジして、オリジナル要素も取り込んで爆走させていただきます。手を抜くところは抜かないとね。


 まずは、デミグラスソース作り。市販の缶詰を使って美味しいソースをつくる秘訣が番組で紹介されていました。香味野菜を炒めて、赤ワインで煮詰めて、ミキサーでグワァァァ〜っとやって、こしたものを入れると美味しくなるようです。へぇ。でも、こすのは面倒ですね。じゃ、そこはすっ飛ばすってことで(了解)
 玉ねぎとセロリとにんにくを細かく切って、オリーブオイルで炒めます。で、赤ワインを入れてしばらく煮詰めましょう。水分がほとんどなくなったら、フードプロセッサーでGO。はい、旨味の素が出来上がり。
 はい、ここで神田川オリジナルアレンジ。旨味とコクを出すために、ソースに牛スジも加えましょう。下茹でしてアクを抜いた牛スジを細かく刻み、ネギや生姜、酒とともに圧力鍋で1時間煮込みます。これを加えることによって、美味しさが数段アップするはず。
 はい、さっきの野菜ペーストとこの牛スジ煮を混ぜて火にかけます。そこへ缶詰のデミグラスソースを投入し、しばらく煮込みましょう。あとは、フィーリングでいろいろなものを足して、味に深みを持たせます。とりあえず、醤油、ウスターソース、とんかつソース、トマトケチャップ、顆粒コンソメを入れてみました。そして、塩コショーで味を整えます。
 さらに、バターで炒めたマッシュルームを加えて風味をアップ。そして、番組で教えてもらったビターチョコレートをポン。コクが生まれるそうです。カレーだけじゃなくて、デミグラス系にもチョコ入れちゃっていいんですね。
 でも、以前、「愛のエプロン」でハヤシライスがお題の時に、服部先生が「カレーじゃないんだから、ハヤシライスにはチョコは入れちゃダメ」って注意してたはずなんですけど、どっちが正解なの? ま、入れすぎなきゃいいのか。
 とりあえず、これでデミソースの出来上がりです。


 さあ、お次は肝心要のハンバーグ作り。
 今回、番組で知ったのは、混ぜる際に肉の脂がとけるのを防ぐために、挽肉以外の材料は先にあらかじめ混ぜておくといい、ってこと。それは知りませんでした。だって、普通、ボールにまずミンチ入れて、そこに他の材料入れてこねくり回すわけでしょ? みんなそうですよねぇ。それが間違いだったわけですね。間違いってこともないですけど。ま、とにかく試してみましょうか。
 ボールにミンチ以外の材料を入れて混ぜます。今日は、パン粉、卵、生クリーム、白ワイン、塩コショー、ナツメグ、にんにく、フライドオニオン、そして炒めて冷やしておいた玉ねぎ。いつもは食感を楽しみたいので玉ねぎは生のまま入れるんですけど、今日は炒めてみました。ちゃんと冷やしておかなきゃいけませんよ。
 あ、そういえば、この玉ねぎを炒めている時に、ちょっと失敗がありまして…。オリーブオイルがあったので、それを使って炒めていたんですけどね、ちょっと油が足りないかなぁと思って、途中で油を足したんですよ。で、そのビンを置こうと思ってふと見たら、なんとごま油! うわっ、ごま油入れちゃった!(笑) オリーブオイルの隣に置いてあったので、間違えてつかんでしまいました。とんでもないものをつかまされましたよ、まったく(お前が勝手につかんだんだろう)。入れた直後に気付いたので、無事な部分の玉ねぎを急いで救出し、事なきを得ました。危なかったぁ。
 はい、話を戻しまして、肉以外の材料が混ざったら、ここでやっと肉を投入。今日は、牛:豚=7:3の黄金の割合です。あとは、手の熱で脂分がとけださないうちに、急いでこねます。ねばりが出るまでしっかりとこねましょう。材料が冷えていますので、手が凍るように冷たくなると思いますが、途中でお湯で手をあたためるなんてのはタブー。我慢して、最後まで貫いてください。この冷たさが美味しさにつながると思って頑張りましょう。そう、美味しいものを生み出すには、凍傷も覚悟の上!(そんな覚悟は不必要)


 さ、タネが出来上がったら、焼きましょう。焼くまではちゃんと冷蔵庫に入れておいて下さいよ。
 今回は中にチーズを仕込みたいと思います。しかも、リッチにモッツァレラチーズ。わぁ、贅沢。中にモノを入れたうえで、丸めてパンパンと空気抜きするのはちょっと難しいですが、トライしてみてください。
 で、フライパンへ。今日は煮込みハンバーグですから、フライパンではあくまで表面に焼き色を付けるだけでいいです。中火で両面に焦げ目をつけたら、完成しているデミグラスソースとともに小鍋に移動。ふたをしてじっくりと煮込みます。焦げないように様子をみながら、煮込むこと数分。ハンバーグから透明な汁が漏れてきた感じがあれば、完成です。


 で、盛り付けたのが、本日の↑の写真。美味しそうでしょう。
 中を切ってみると…
    
 ほら、チーズがとろり。素人が作ったと思えない仕上がりですね。
 どれどれ、お味はどうですか? わっ、美味い!! ちょっとちょっと、美味しすぎます。今まで何度もハンバーグは作ってますけど、今回のはちょっと格別な気がします。どこのホテルのシェフがつくったの?ってくらいに。と、自画自賛コーナー終了(笑)。いやいや、それくらい本当に美味しかったです。ハンバーグもデミソースも。
 ただ、残念だったのは、中に入れたモッツァレラ。もっととろぉ〜っととろけてるのを想像したんですけどね、モッツァレラってあんまりそういう風にとろけないみたいです。写真じゃ、すごくとろけてるように見えますけど、実際はそうでもありませんでした。せっかく奮発して生モッツァレラ買って来たのに、それが仇となるなんて。普通のとろけるチーズにしておけばよかったなぁ。ハンバーグそのものの完成度がものすごく高い分、チーズの残念さも際立ってしまいました。ま、何事も勉強ですから仕方ありませんね。これでまたひとつ学んだわけですから。
 モッツァレラチーズはもう二度と買いません(ただのやつあたりじゃないか)
 いえいえ、もうモッツァレラチーズなんて買わないなんて言わないよ絶対(どこのシンガーソングライターだよ)