三回忌〜呪われた樋口一葉〜

5千円札

若返り

 昨日の休みを利用して、運転免許書の書き換えに行ってきたというヤマモト。ほとんど耳が聞こえないくせに毎回よく更新できるなぁと思うわけですが、今回も無事に済んだそうです。
 話によると、体力測定のようなものをやらされたそうで、果敢に挑んだら、なんと45歳〜50歳の体力だと診断されたとか。本当かよ(笑)。もう70歳近いはずなのに、恐るべきジジイですね。こりゃ、当分くたばりそうにありません
 一方、ヤマモトよりもずいぶん若い57歳のコロッケさんの歯年齢は、おそらく80歳くらいにはなっているでしょうね。だから言ってるんですよ。早く抜いてしまえって

ガール違い

 チーフと神田川さんの本日の会話。
チ「昨日、どうだった?」
神「何がですか?」
チ「ショーガール
 いやいや、私が観に行ったのは「ドリームガールズ」ですから(笑)。ショーガールだと全く違う路線のストーリーになってしまいますので、注意。
神「ドリームガールズですよ」
チ「あ、そっか。ドリームガールズは、どうだった?
 なんですか、その「いちいち細かいとこツッコミやがって。はいはい、言い直せばいいんだろ。わかりましたよ」みたいな言い方(笑)。うろ覚えのあんたが悪いんだろう(笑)。

はずれタクシー

 今日は祖母の法事があったため、仕事を抜けてお参りへGO!
 10時すぎに会社を出て、タクシーで寺に向かいます。しかし、目的地はすぐそこというところで問題発生。私が、曲がる路地を教え間違え、通り過ぎてしまいました。うわぁ、しまった。これだから、方向音痴は困りますね。
 でも、いいや。ここまで来たらもうすぐですから。わざわざ戻ってもらわなくても、ここで降ろしてくださいな。はい、ここで。どうも、ご苦労様でした。2040円ね。あ、40円はあるけど、お札が5千円札と1万円札しかないや。じゃ、5040円で払います。3000円のお釣りね。すると、運転手の驚くべき一言。
「うわぁ、お釣り、ないや
 ないやってどういうことよ、おい、運転手。100円のものを1万円札で払うって言ってるんじゃあるまいし、3000円くらい持ってないでどうするんだよ。運転手失格です。
 困ったなぁ。寺まで行けば、もうみんな集まってると思うのでなんとかなるんですけど、ここから寺まで目と鼻の先ってほどの距離でもないしなぁ。
「じゃ、メーター切りますから、そこまで行きましょう」
 あ、そう? じゃ、そうしてもらいましょうか。


 しかし、おかしな道に入ってしまったため、なかなか目的地の寺に辿り着けません。曲がろうと思ったら一方通行だったり、車が入れない道だったり…。ただでさえ運転しない私は道をよく知らず、いつも通る道とは違うのでどこがどうなのかわっぱりわからなくなり混乱。
 なかなか着かないので、運転手も苛立ってきた様子。「ここ、曲がるの? どうなの!?」「本当にこっちで合ってる!?」「もう過ぎたんじゃない? いいの!?」と、路地にさしかかるたびに発言。そんなこと言われてもわかりませんよ。
 ふと見ると、運転手、足で軽くじだんだを踏んでいるではありませんか。激しい貧乏ゆすり。ちょっとちょっと、どうしてあなたがそんなに苛立つわけ? なにを焦ってるわけ?
 そりゃ、ちゃんと案内できない私も悪いかもしれませんが、元はといえば、3000円ごとき所持していないあなたの愚かな行為がこういう事態を招いているわけでしょう。それを棚に上げて、何ですか、その態度は。腹が立ってきました。
 「どうするの!? ここで曲がるの!?」と切羽詰って問いただす運転手に、「さっき曲がり損ねて通り過ぎたところまで戻ってください!」と強く言い放つ神田川さん。最初のあの場所まで戻れば間違いないんです。そこからならわかるんですから。はい、戻って、戻って。文句は言わせませんよ。こんどおかしな態度に出たら、本気でキレてやりますから
 そして、程なくして、キレることなく寺に到着。はいはい、ちょっと家族からお金をもらってきますからね、待っててよ。
 母から2000円を受け取ってタクシーまで戻ると、運転手が「ありがとう、ありがとう」と出迎え。そして、「トイレない!?」と笑いながら冷や汗顔で聞いてきました。すぐそばにあった寺のトイレを教えると、「もれる、もれる」と駆け込んで行きました。あ、トイレを我慢していたわけですね(笑)。だから、足をバタつかせたり、苛立ったりしていたわけですか。ちょっと納得。
 でも、3000円持ってないのも、あの態度も、プロとしては失格ですからね。出直してきなさい。

法要

 さて、ギリギリ時間に間に合いました。私が到着して間もなく、タイミングよく住職が登場。はい、よろしくお願いしますね。今日は、祖母の三回忌の法要。亡くなってからもう2年が経つんですね。早いものです。
 ということで、ポクポクという木魚の音とともにお経開始。「般若心経」を唱え始めました。私は仏教系の幼稚園に通っていたので、般若心経は少しなら空で唱えることが出来ます。当時は全部丸暗記できていたわけですが、今ではすっかり抜け落ち、冒頭の3分の1程度しか記憶にありません。
 しかし、毎日仏壇に向かって唱えているであろう年寄りたちは、結構暗記できているんですよね。住職と一緒に小さな声で唱えております。ただ、時折、住職のお経が一瞬止まるんですよ。お坊さん独特の節回しってのがありますし、息継ぎも必要でしょうし。でも、後ろで唱えている老人たちはそんな坊主の勝手なタイミングがわかるはずもなく、その度にフライング。だから、黙って聞いてなさいって(笑)。


 さ、般若心経も終わり、次のお経に差し掛かったあたりで眠気が襲ってきました。いっか、祈ってるふりして目つぶってれば。爆睡はしないでしょうし。
 すると、数分後。さっきまでお経を唱えていたはずの住職が、なんと歌を歌っているではないですか(笑)。ええっ!? 私が夢の世界をうろついている間にいったい何が起こったんですか。普通に歌っていますよ、この坊主。イメージ的には、古い童謡っぽい感じ。三回忌ってのに参加するのは、考えてみれば初めてのような気がするんですが、坊さんが歌を歌うもんなんですか?(笑) 驚きです。
 しっかりと頭が冴えている状態だったら、笑いをこらえるのに必死だったと思いますが、頭は眠気ですっきりせず、正座で足がしびれている状態。なんとなく「不思議だなぁ」程度で時間が過ぎて行きました。まさか、坊さんの歌を聴くハメになるとはなぁ。

サイレンの思い出

 ふと、似たようなシチュエーションが以前にもあったことを思い出しました。
 数年前、会社が新社屋に移り、会社開きの前に竣工式を行った時のことです。
 神主さんがやってきて御祓いをしてくれるわけですが、祭壇に供えられたキュウリが落ちそうで冒頭から気になって気になって仕方なく、不穏な空気が漂っておりました。
 最初は大人しく何かを読み上げていた神主さんでしたが、何の前触れもなく突然「ウウウウウウウゥ〜」と叫び始めたのです。うわぁ、人間サイレン(笑)。どうしちゃたの。びっくりするじゃないですか。真面目な面持ちで過ごさなきゃいけないという気持ちが強いため、その反動で笑いをこらえるのに必死。「面白くない、面白くない」と自分に言い聞かせても、ちょっと我慢できないくらいのレベルの高い面白さが降り注ぎます。
 周りを見渡すと、みんな一様に肩を震わせています。気持ちは全員が同じのようです(笑)。だって、卑怯ですもん、この神主。コメディアンですか?(笑)
 そして、無事に雄叫びもおさまり、しばらくしてサイレンの思い出し笑いをこっそりしていたら、再び「ウウウゥ〜」と奇声。絶妙のタイミングです。ものすごい大声ですし。まるで空襲警報発令(笑)。  
 あの時は、こらえるのが大変で困ったなぁ。

終了

 というわけで、坊さんの熱唱をやり過ごし、法要も難なく終了。さ、会社に戻らなくちゃ。ヘイ、タクシー。急いでお願いね。
○○を通って行きます? それとも、△△の道のほうから行きますか?
 またかよ!(笑)*1
「どっちでもいいです」
「はい?」
どっちでもいいです!


 はい、昼過ぎに会社前に到着。ヤマモトとソフィー婦長に仕事を任せて出てきちゃいましたからね。早く戻ってあげないと心配です。
 あ、2180円ですか。了解。5千円札でいいですよね。はい、5千円と180円。
「あっ、千円札のお釣り、ないんですわ…」
 おい、いったいどうなってるんだよ(笑)。