隠しごとは耳の中

神田川フレンチ

耳の日

 さて、昨日の3月の3日はもちろん桃の節句でありますが、「耳の日」でもあります。それを記念して、憎き「ミミチュア*1」を破壊…いや、違う違う(笑)。
 耳の日ということで、私の通っている耳エステ「ヒーリングスペースY'shttp://www.mimi-ys.com/では、3月3日〜5日の三日間、33%OFFのキャンペーンが。かなりの割り引きじゃありませんか。さすがは耳の日。これは行かねば。ってことで、本日、昼間っから赴くことに。


 せっかく出歩くんですから、ちょっと足をのばして久々に「おむとろ家」でランチでも食べましょうかね。はい、いらっしゃいました。
 どのオムライスにしようかなぁ。面倒だからセットでいいか。あ、この「サイコロステーキベーコンコーンライス」ってのにデミグラスソースがかかったやつでいいです。はい、その長ったらしい名前のオムライスで。それに、ナスマスカルポーネチーズをトッピングしておいて下さい。ええ、お願いします。セットのドリンク? ええと、アイスカフェラテを。いつ? じゃ、先に持ってきて。はい、以上、注文ドン。
 ブログ本を読みながら待っていると、セットのサラダとスープのお出まし。早いですね。あれ?でもカフェラテは? 先に持ってきてって頼んだのに。ま、いいか。「先に」って言ったのも、適当な気まぐれですし。どうしても先に飲みたいってわけじゃないんで。
 さらに待つこと10分。メインのオムライスが登場。うわぁ、いっぱい乗っかって豪華。
「以上で注文の品はお揃いでしょうか?」
 いやいや、お揃いじゃありませんよ。カフェラテの姿が見えませんって。バカ言っちゃいけません。
「アイスカフェラテがまだですけど」
 え?という顔でうろたえる女性店員。どうやら新人のバイトのようです。さあ、さらに追求。
先に持ってきてくださいってお願いしたんですけど」
 “先に”ってところを秘かに強調するのが大事です。早く持ってらっしゃい。
 あ、はいはい、これこれ、カフェラテ。これでお揃いです。いただきましょ。
 うーん、デミソースにはやっぱりバターライス系は合わない気がしますね。というか、美味しいんですが、私のおむとろ家に対する興味が減少してしまってるのかもしれません。もう、これで最後にしていいか、くらいに思ってしまいました。


 隣の席では、大学生風の娘さんと両親がメニューの相談。お父さんはすぐに決まったのですが、女どもがなかなか決まりません。ま、メニューがものすごく豊富ですからね。その気持ちはよくわかります。
 レディースセットを注文するみたいなのですが、オムライスのチョイスで悩んでいる様子。私もメニューを眺めてみました。あれ?レディースセットのオムライスは「和風オムライス」か「ケチャップオムライス」から選んでくださいって書いてありますよ。それなのに、どのソースにしようとか、中のライスは何にしようとか、えらく複雑に悩んでおります。
母「好きなオムライス選べるの?」
娘「うん」
 嘘をおっしゃい(笑)。ちゃんとメニュー見なきゃ。
 あれこれ議論し、やっとのことで決まったようです。でも、せっかく苦労していただきましたが、水の泡ですからね。悩み損。
 そこへやってきた先ほどの新人バイト。「レディースセットで、オムライスは○○ソースの××ライスで」と客は無理難題。だから、それはダメなんですって。
はい、わかりました
 ええっ!? オッケーなの? メニューにはダメって書いてあるじゃない。そんなの卑怯ですよ。だったら、私ももっとわがまま言いたかった。
 でも、きっとこの新人バイトがわかってないだけで、メニューを通しに行ったら先輩たちにつき返されて戻ってくるでしょう。そうじゃなきゃ、私の腹の虫がおさまりませんもの。
 戻って来い、戻って来い。よし、戻ってきた!
「すみません、レディースセットなんですけど…」
 ほおら、言ったでしょ。どっちかから選ばないといけないんですって。さ、事件も解決しましたし、そろそろ出ましょうか。というか、とっくに食べ終わってたのに、事の顛末が気になって席を立てなかっただけですけどね(笑)。


 はい、お会計お願いします。あ、またあなたですか、新人さん。ちゃんとレジを使いこなせるか心配です。とりあえず、困惑が増すように「これ、使えますか?」と100円のクーポン券を出しておきました
 お、案の定、レジを打つ手が止まりましたよ。やはりクーポンに戸惑っているのでしょうか。
マスカル…?」
 はい?あらいぐまですか?(笑)。伝票を覗き込んでみると、「マスカル」の文字。ラスカルじゃないみたいですね。あ、マスカルポーネの略か。
神「マスカルポーネをトッピングしましたけど」
 そんなトッピング聞いたことない、といった顔で、レジの周囲をあさっております。そういえば、マスカルポーネはレギュラーのトッピングじゃなくて、今月の限定だったみたいですからね。よくわかってないんでしょう。
「ちょっとすいません!」
 そう言って、助けを呼びに行ってしまいました。そうですね。それが正解ですね。私だって、早く帰りたいですから。もう耳エステの時間も迫ってますから。先にって頼んだカフェラテが最後に出てきたんですから(どさくさに紛れて、まだ言ってるよ)

耳到着

 はい、辿り着きました、耳エステ。およそ一ヶ月ぶり。今日もよろしくお願いいたします。
 耳ツボマッサージして、耳のうぶ毛剃って、耳そうじして、頭のマッサージして、腕のマッサージして、首と肩のマッサージして、75分たっぷりと堪能いたしました。今日はずっと起きていられましたよ。いつもは仕事帰りに行くため、寝ちゃうのは仕方ない気もします。今日は日の照りつける時間から優雅に過ごしてしまったので、ちょっと罰が当たりますかね。


 そういえば、耳の日キャンペーンのお知らせハガキを見て気がついたんですが、お店のこのマーク。
   
 単なる耳のイラストに見せかけて、耳の中にちゃんと店名の「Y」と「S」が描かれているんですねぇ。わかります? 見事な溶け込み具合。トリックアート的ですね。なかなか気がつかないだろうなぁ。ちょっと聞いてみよ。
神「これ、耳の中にYとSがあるんですよね?」
耳「そうなんです!」
神「やっぱり」
耳「デサインしてくださった方が、うまく作ってくれて」
神「へぇ。なかなかわからないんじゃないですか?」
耳「そうですよね。言うと、皆さん気がつかれるんですけど」
神「ですよねぇ」
耳「聞かれたの、初めてかも
 ほら、さすがは神田川さん。目の付け所が違います。
神「もしかして、この外側の輪郭も、何か意味があるんじゃないかって考えちゃいました(笑)
耳「それは、ただの輪郭です(笑)
 あ、それはやっぱり意味はないんですね。勘ぐり過ぎか(笑)。


 というわけで、7600円のコースが割引で5000円になりました。お得。じゃ、また来ますね。

クッキング

 さ、本日の神田川クッキングですが、なんと今回は本格フレンチに挑戦。「偽スズキのソテー、マッシュポテト添え」でございます。
 どうして“偽”かというと、まあ単純にスズキじゃないからってことなんですが。肉屋のくせに何でも売ってる我が社で「ナイルパーチ」という冷凍の輸入魚を買ってまいりまして、それを使用。普段は耳にしない珍しい名前の魚ですよね。日本ではスズキの代用としてよく使われている魚なんだそうです。へぇ。美味しいのかどうかよくわかりませんが、安かったし、わざわざスーパーに買いに行くのも面倒だったので、コレでいいやってことで。
 というわけで、早速調理…といきたいところですが、今回はフレンチということで、これを読んでも誰もつくらないだろうと思い、詳しいつくりかたは割愛させていただきます。ま、どんな料理を載せたところで、参考にしてつくってる奇特な方はそういらっしゃいませんが(笑)。


 塩コショーとハーブを振りかけておいた偽スズキを、オリーブオイルで皮目からソテー。
  
 焼き色がついたら、ひっくり返して、白ワインを注ぎ、ふたをします。
 火が通ったら取り出して、フライパンに残ったエキスを利用してソース作り。バターや生クリームなどを放り込んで煮詰めれば完成です。
 マッシュポテトは適当につくっておいてくださいね。ゆるめがベスト。
 ここまで出来れば、あとは盛り付けです。フレンチですからね、繊細な盛り付け技術が要求されます。

 はい、完成。どうです? 本格的に見えるでしょう。


 その他にも、以前レストランで食べたものをパクった「マッシュルームのポタージュ*2」と、適当につくった「ジャンバラヤ風 チキンのトマトハーブピラフ」が完成。
  
 さ、食べましょう。


 うわ、この魚、なんて美味しいんでしょう。やばいくらいに美味しいです。それに、こんなものを勢いでつくりあげてしまう神田川さんの才能が末恐ろしい
 こんなもの、フレンチレストランで食べたら2000円は取られますよ。おい、家族の皆さん、ひとり2000円ずつ私に支払ってください(笑)。
 そんなこんなで、神田川さんの料理の旅はまだまだ続きます。