誤解のアントシアン
記憶力不足
今日、ゴマちゃんにこんなことを言われました。
「あの、展示会って来月でしたよね、学研食品の」
いやいや、日本食研ね*1。よくもまあ微妙に似た漢字の組み合わせで、とんでもない会社を創り出しましたね。学研は食品会社じゃありませんから。
それにしても、最初は「鈴木商店」で、お次は「日本証券」、そして今回の「学研食品」。どうも彼はこの社名だけはなかなか覚えられないようです。そんな特殊な名前じゃないはずなんですけどねぇ。
栄養
先日、マッサージ中にシモちゃんにこんなことを聞かれました。
「神田川さんは、栄養とかもお詳しいんですか?」
私? 栄養? そりゃ、専門学校で栄養学や食品学は一通り学びましたけどね、栄養士ってわけでもないですし、勉強したのも今や遥か昔のことですからねぇ。それに、あの頃はまわりがボンクラばかりだったので私は飛びぬけて成績がよく、試験で満点もよくとってましたけど、授業中はノートだけとって、あとは机の下でポケモンやってましたから(笑)。
だから、部分的な記憶しかございません。例えば、そうですねぇ…。
「スイカには利尿作用がある」
以前ここでも書きましたけど、今回これをシモちゃんに告げてみたら、意外にもバカウケ。いやいや、歴とした栄養学でしょう(笑)。
あと、キャベツには整腸作用があります。ここから、キャベジンの名前がついたくらいですから。ただ、本当に腸の調子が悪いときには、キャベツを食べるより、キャベジンを飲むことをおすすめします(笑)。
それに、中学の時、保健室のおばさん校医が休み時間に“キャベ2”を飲むのを友人が目撃し、それ以来、その校医は「キャベツー」と呼ばれるようになった、という痛ましい過去がありますので、決して人前では飲まないことをオススメします。
熱がある時には、白菜やナスをたらふく食べましょう。体を冷やす効果があるそうです。ただ、これも気休めのような気がしますので、真剣に熱を下げたいのなら、迷わず解熱剤をどうぞ。
あ、それと、ちょっと注意が必要なのがほうれん草。ほうれん草は生で大量に食べるのは危険です。サラダほうれん草とかっていう生食用のものなら平気だと思うのですが、普通のほうれん草を生でたくさん食べてしまうと、ほうれん草に含まれるシュウ酸が、体内のカルシウムと結合して「シュウ酸カルシウム」になり、結石となってしまいます。これが尿道結石や腎臓結石につながるわけですね。茹でれば問題はありません。ま、例え生でも、ポパイくらい大量に食べなければ平気だとは思いますが。
他にはそうですねえ、はちみつを1歳未満の乳児には与えてはいけない、というのはあまり知られていないような気がします。1歳未満だと、はちみつに含まれる毒素に抵抗できないようです。栄養満点ですし、甘いからといって、赤ちゃんに与えるのはタブー。母親になれば、そういったことも医師から学ぶのかも知れませんけどね。
あと、成分の話をしますと、ゴマに「セサミン」という成分が含まれているのは結構話題にもなって有名ですが、ナスには「ナスニン」という色素成分が、同じく赤シソには「シソニン」という色素成分が含まれているので、そちらもセットで憶えておきましょう。語呂がいいですからね。
さらに、EE JUMPには「ソニン」が含まれていますので、これも余裕があればセットで憶えておくとタメになります。語呂がいいですからね(語呂はいいが、縁起が悪い)。
パープルタウン
そういえば、色素といえば、以前こんなことがありました。
紫キャベツってあるじゃないですか。サラダのいろどりなんかに使われる鮮やかなキャベツ。あれって、普通のキャベツのせん切りの中にアクセントとして少し混ざってるくらいが好ましいのですが、昔、夕食の付け合せに紫キャベツだけのせん切りってのが出たことがあって。オンリーパープル。
犯人は祖母。紫キャベツって、普通のキャベツよりちょっと硬いんですよね。だから噛み応え抜群で。ああ、これはアゴの強化にもってこいですね。
そんな紫キャベツを前にして、祖母が素朴な疑問を。
「これって、染めてあるんだろうか?」
いやいや、これはこういう野菜なんですよ。天然のアントシアン色素ですから。人工じゃありません。
しかし、私が「これはもともとこういう色なの」と説明しても、「だって、水にさらしたら、水がキレイな紫色に染まったよ」と言って聞きません。いや、それは色素が水に溶け出してるだけですって。そんなこと言ったら、普通のキャベツのせん切りを水にさらしても、水はちょっと黄緑っぽく染まりますもん。水溶性の色素ですから仕方ないんですよ。
さんざん説明されて、ちょっとは納得した様子の祖母。わかったならそれでよし。それにしても、硬いキャベツのせん切りですね。ちょっと茹でてみてくれない?
私にそう言われて紫キャベツのせん切りを茹ではじめた祖母は、再びお湯が紫に染まっていく現象に驚愕。
「…染め粉で染めるのかなぁ」
だから、違うって(笑)。
まとめ
というわけで、今日は栄養のお勉強をいたしました。ほら、なかなか勉強になるでしょう、神田川先生(笑)。やるときはやるんです。
まとめとしては、
「尿意をもよおしたければスイカを食え」(冬場厳禁)
「ほうれん草は生では食うな」(ポパイは可)
「夜中に足の爪を切るな」(死に目に会えぬ)
「足がつったら、マグネシウムをかじれ!」(とにかくかじれ)
といった感じでいいと思います。ご苦労様でございました。
今月のタイトル
年月日 | タイトル | 英題 |
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2007/3/2 | 鳥取砂丘のプチ楽園 | Small paradise in a dune |
2007/3/3 | 二者択一〜蘇我さんの素性〜 | Identity of Soga |
2007/3/4 | 隠しごとは耳の中 | A secret in an ear |
2007/3/5 | 誰にも言わない? | Can You Keep A Secret? |
2007/3/6 | バラが咲いたよ別の人 | A rose of another person blooms |
2007/3/7 | 幸せまんじゅう見ぃつけた | A Chinese steamed bun of happiness |
2007/3/8 | 中川医院の猿芝居 | Conte of Dr.Nakagawa |
2007/3/9 | 課長のマイク、部長のクラブ | A microphone and a golf club |
2007/3/10 | 新参!ナースの光 | Light of a nurse |
2007/3/11 | マッチョなグッチ | Gucci of meatiness |
2007/3/12 | ゆりかもめに乗りたくて | I want to board Yurikamome |
2007/3/13 | SHOCK!溢れるリンバカン | Sense of realities overflow |
2007/3/14 | 名古屋、東京、千葉、そして山口へ…<前篇> | From Nagoya to Tokyo, Chiba and Yamaguchi PART1 |
2007/3/15 | 名古屋、東京、千葉、そして山口へ…<後篇> | From Nagoya to Tokyo, Chiba and Yamaguchi PART2 |
2007/3/16 | 腹ぺこケルベロス | Hungry Ceberus |
2007/3/17 | ゴマちゃんの文明開化 | The Westernization |
2007/3/18 | アンフェアな母 | Unfair mother |
2007/3/19 | うちの子にかぎって | Only my child |
2007/3/20 | 出木杉くんのガセビア | Unreliable remark information |
2007/3/21 | 蜘蛛男放浪記 | A description of roam of a spider man |
2007/3/22 | 将軍、死す | A general dies |
2007/3/23 | 365歩のミチコ | Go ahead three steps and fall two steps |
2007/3/24 | 占拠!ブラックサブマリン | A black submarine |
2007/3/25 | とろろの偽装工作 | Camouflage of yam |
2007/3/26 | フィンランドの鴎とイタリアの馬 | Ruokala Lokki |
2007/3/27 | あつあつ石鍋!キムチの湯 | A hot spring of kimchi |
2007/3/28 | シスコーンの鼻 | A nose of Cissecorn |
2007/3/29 | オレンジ色した退場勧告 | The Orange Card which was published |
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2007/3/31 | 誤解のアントシアン | Anthozyan of misunderstanding |