残り汁には罠がある
鳥取へ
今朝、ノッポくんにこんなことを聞かれました。
「神田川さん、鳥取って行ったことあります?」
どうしたんですか、突然。あ、鳥取が水木しげる先生生誕の地で、妖怪のメッカになっていることを知って、ゲゲゲマニアの私に問うたわけですね?
神「行ったことないよ」
ノ「あ、ないんですか」
神「うん。鬼太郎でしょ?」
ノ「ええ」
神「だって、遠いじゃん。そのへんにあれば行くけどさぁ」
ノ「あ〜」
というような何の変哲もない会話を繰り広げたわけですが、なぜか奇妙な違和感を感じて少し立ち止まってみました。
結果、お互いに聞き間違いをしてそのまま通過していたことに気がつきました。最初のセリフは、こっちが正解だったようです。
「神田川さん、とりとり亭、行ったことありますか?」
あ、『とりとり亭』。
今夜の歓迎会の会場ね(笑)。「鳥取って」じゃなかったんだ。どうりで唐突に鳥取なんて言葉が出てきたはずだ。スタートからズレていたわけですね。
「だって、遠いじゃん」だなんて、会社と駅の間にあるくせに私は何を言ってるんでしょうね(笑)。
とりとり亭
というわけで、終業後、午後7時半より歓迎会スタート。一旦、車を自宅に置きに行き、兄に送ってもらったゴマちゃんが遅刻して会場入り。おい、いつまで待たせるんだ。本当に送別会にするぞ(笑)。
はいはい、歓迎とかどうでもいいですからね、うまいもんを早く食わせろ。ボンクラどもはピッチャーの生ビールをガブ飲みしてりゃそれで上等なわけですから。
おや、ガスコンロと鍋が登場。もつ鍋ですか。結構、結構。煮えないうちから、向かいのモリーンが汁をすくってすすっております。まだホルモンが生ですよ。やられちまえ。
はい、煮えたのでさっさと完食。なかなか美味しいじゃないですか。もったいないので、ゴマちゃんとスープをわけあって飲み干しました。ごちそうさま。
その後も、サラダやらチキン南蛮やら手羽先やら串ものやらが現れて、そして消えて行きました。
さ、そろそろしめじゃないですか? 何でしょう。え?ラーメン? ラーメンって、あなたこれ、インスタントラーメンの麺を固ゆでにした適当すぎる料理こしらえて、何を言ってるんですか。
え? さっきのもつ鍋の残ったスープにこれを入れて、煮て完成なの? 煮るっつったって、そんなもん残ってねぇよ(笑)。飲んじまったさ。後から使うなら使うで、ちゃんとはじめに言ってくれないと。ホント、不親切極まりない。さ、皆さん、立ち上がって、今こそ訴訟の時!
なんてこと言っても仕方ないので、この鍋の底に残ったわずかなスープだけでどうにかするしかないですね。他に何か入れれるものは…。よし、そのジョッキに残ったビールをよこしなさい。ジョジョジョジョジョ〜と投入。ジョジョの奇妙な冒険並みに音を立てたところで、鍋に点火してアルコールをとばし、完成。ビールラーメン。ほら、美味しいじゃないですか。ほのかにビールの香りがして。思いついたらまずやってみる。それが神田川さんの教えです。
そんなこんなで皆さん酔っ払って大盛り上がりです。私はビールは嫌いですし、酒を呑みたいという欲求がない人間なので、特に酔うこともなく適当に甘い酒を飲んで時間経過。酒を呑んで、こんなにテンションを上昇させられるなんて、単純でちょっとうらやましいなぁと思ったり。ま、私はノンアルコールでもテンションくらい操作できますけど。
そのうち、モリーンと助六がおしぼりの投げ合いをしはじめ、そばにいた私はちょっと憤慨。ここは修学旅行の旅館じゃありません。枕投げは禁止です。おしぼりと一緒に二人とも飛んでいってしまえ。
さ、酔っ払いは置き去りにして、お先に失礼します。
っぽいもの
帰宅する前にコンビニへ。すると、お弁当コーナーの前で、ケータイで電話をしながら棚を物色する女性発見。
「“おにぎりっぽい”もの? あんたも難しいこと言うねぇ」
そりゃ難解。おにぎりじゃだめなんですもんね。おにぎりっぽいものじゃないと。
あ、ちょうどいい。レジにおにぎりみたいな顔の店員がいますから、彼、連れてって。