私のアシナガおじさん

ハチ

蜂騒動

 今日、会社でみんなが何やら「ハチの巣、ハチの巣」と騒いでおりました。肉屋なので、牛の第2胃袋である“ハチノス”の取り扱いはありますが、今回は本当に虫のほうのハチの巣のようです。ハチの巣がどうしたんですか。
 聞くと、会社の敷地内の駐車場にペットボトルの捨て場所があるのですが、そこいらに蜂が巣をつくってしまったとのこと。ええっ、わざわざそんなところに巣食わなくてもいいのに。恐ろしい。


 その後、用済みのダンボール箱を捨てに、駐車場のダンボール置き場に赴いた神田川さん。そういえばハチの巣があったんだよなぁ。でも、巣があるらしきペットボトル捨て場とはまだちょっと距離がありますから、そんなに危険視することもないでしょ。
 その時、近くの地面に置かれていたダンボール箱が「ジジジッ」と音を立てました。うおっ! 何かいるっ! しかも、この音、羽をバタつかせているように聞こえました…。うわ、もうこんな近くに蜂がっ!? 巣がまだ遠いからって油断してました。瞬時に恐怖に包まれる神田川さん。お願いだから、私を襲わないで。
 そして、その直後、ズババババッと激しい音がして、箱から蜂が飛び出しました。うわぁぁぁぁ。しかも、デカい! スズメバチっ!?
 …って、あれ? あなた、スズメじゃないですか(笑)。
 まったく紛らわしい。スズメ如きがこんなところでうろちょろしてんじゃねぇよ。ハチの巣の情報と突然の羽音が組み合わされれば、誰だって蜂だと思うに決まってるでしょうが。ああ、怖かった。一瞬、本当に巨大蜂かと思いましたもん(笑)。小鳥の分際で生意気な。


 スズメにしてやられた神田川さんは、とりあえず本物の蜂も見ておくことに。巣に近寄ってみました。近寄るって言ったって、恐ろしいですから遠めですけど(笑)。
 うわ、いますよ、本物が。大きな蜂をとりあえず2匹確認。一生懸命、巣をつくっています。恐ろしいなぁ。誰か、早く何とかして。


 しばらくして、仕事をしながらチーフと蜂トーク
神「あれ、何バチですかねぇ? スズメバチじゃないですよね?」
チ「あれはアシナガバチです
 何だよ、その博士口調。お前はファーブルか(笑)。
神「大きいのが2匹もいますもんねぇ…」
チ「俺が見たときは、何もいなかったぞ」
 だったら、速やかに破壊しろよ(笑)。
チ「でも、かわいそうだしなぁ」
 だから、お前はファーブルか!(笑)。
 中途半端な優しさを醸し出す奴は、2度刺されちまえ! アナフィラキシーショォォォォ〜ック!!