どんぶりオブジェの旅日記

社長放浪記

台風との激闘

 本日は、予告通り「社長放浪記」の2度目の観劇のため、東京遠征です。しかしながら、台風4号のおかげで、新幹線が無事に走るか微妙な状況。早朝の段階では、とりあえず始発から発車はしている様子だったので、一応用意はしてGO。
 何もなければ昼12時発ののぞみに乗れば余裕で間に合うのですが、どんなことになるのかわからないので、一緒に行く友人と朝9時に名古屋駅で待ち合わせ。どうなることやら。


 今回、車内では、先日WOWOWで放送された映画「プロデューサーズ」を鑑賞予定。気になっていたけど観れてなかった同映画と「RENT」が立て続けに放送されていたので、ここぞとばかりに録画いたしました。
 昨夜、テレビを観ながらまたも爆睡し、夜中の2時に目が覚めてベッドに移動したのですが、そのタイミングでポータブルDVDプレイヤーの充電をまだしていなかったことに気がつき、寝ぼけまなこで充電器に接続。ランプ点灯。よし、これで問題なし。危なかったです。また充電忘れて観れないところでした。
 という危機を脱したわけですが、今朝、出発の15分前になって、「プロデューサーズ」をまだハードディスクからDVD-RAMにダビングしていないことに気がつきました。うわぁ、最悪。全然ダメじゃないですか。くそぅ。あわてて高速ダビングしなきゃ。果たして15分やそこらでダビングが完了するのか。頑張ってくれ、機械よ。
容量がオーバーしています
 えっ? オーバー? あ、この映画、2時間越えてるんだ。最悪(笑)。2時間以上の容量をダビングすることも可能ですけど、画質を落としたモードでダビングし直さなきゃならないので、高速ダビが使えません。放送時間と同じ時間だけダビングにもかかるってことで。ああ、もうこれはどうしようもないや…。仕事が忙しいことにかまけていた私が悪い。
 でも、何も持って行かないってのも困るので、とりあえず、そのへんにあった「やっぱり猫が好き」の新作DVDとかなんだかんだカバンに放り込んでしまえ。えい。


 そうこうしているうち、新幹線が静岡あたりで運転を見合わせているとの情報が。やっぱり来ましたか。最悪。
 でも、いつ運行が再開されるかわかりませんし、友人もいるので、とりあえず出立です。今日は鬼太郎を観ずしての旅立ちなので、ゲゲゲレポは明日にでも。楽しみにしている皆さん、ちょっとお待ちくださいね(いないから大丈夫)

せめぎあい

 9時ごろ、メトロに乗ってスイスイと名古屋駅に到着。友人はJRの在来線に乗ってくるため、ダイヤが乱れ遅れるとのこと。名鉄も止まってますしねぇ。
 その頃、新幹線は東京〜名古屋間で運行がストップ。どんどん悪い状況に陥っております。困るなぁ。でも、復旧すれば行けるわけだし。中途半端なまま時間だけが過ぎていきます。
 友人と合流後も当然復旧の見通しは立たず。9時をゆうにまわっているのに、8時10分発の電車がまだ発車できないでいるんですもん。よかった、切符買ってなくて。
 あ、東京〜大阪間で見合わせですって。どんどんひどくなってるじゃないですか。絶望。名古屋じゃそんなに雨も降ってないっていうのに。って、あ、晴れてるや。快晴も快晴。台風一過もいいところです。はぁ、やるせない。


 なんだかんだ時間をつぶし、11時ごろになっても未だ復旧の見込みがないため、今回の東京行きはあきらめました。あきらめざるを得ません。無念です。2度目の観劇ってのが唯一の救いです。チケット代は非常に勿体ないですが、背に腹はかえられません。って、今回はすべてが犠牲ですから背も腹もありませんけど(笑)。9月のWOWOWの放送まで我慢我慢。

殴りこみバーグ

 予定がポッカリ空いてしまったので、どうせ名駅にいるんですから、以前、長蛇の列のため入店をあきらめたミッド○ンドスク○アの某洋食店に行ってみることに。多少並ぶことになるかもしれないですけど、まだ時間が早いので案外空いてるかも。連休の中日ですし。
 某洋食店だなんて伏字にしたところで、前回のを見返せばちゃんと店名書いてありますけどねぇ(笑)。のっけから伏字にするってことは、さんざんな評価だってことがわかっちゃうじゃないですか(笑)。


 行ってみると、開店したばかり。あ、11時オープンなんだ。そんなに並んでない。あ、もう入れるの? あ、そうなんだ。という感じで、数分待つだけで中に潜入できました。カウンター席にご着席。
 私はハンバーグが食べたかったのですぐに決まりましたが、困ってしまったのは友人。お腹がすいていないというのに、ランチメニューにはちょこっとしたメニューがなく、ドーンと山盛り状態。「こんなもん食えるか」と吠えています。知るかよ(笑)。
 そんなこんなで、私は「わ風ハンバーグ&カニクリームコロッケ」のセットを、友人は已む無く「平目のムニエル&車えびのフライ」のセットを注文。和風の「」が平仮名になってるところで、ちょっともう勘違いしてるよなって気がします。


 しかし、すぐに店に入れたはいいものの、まったく料理が出てきません。注文してから30分は経ってるでしょうか。いくら人気店だからって、開店直後ですよ。準備不足にも程がありますよ。で、きっとそんなに美味しくもないんでしょう。「あ、こんなもんか」って程度なんでしょう。店の外にはものすごく長蛇の列が出来てますが、それはきっと厨房がうまいこと回ってないからですもん。美味しすぎて客が殺到してるってことじゃ、決してないと思います。で、並んでるから人気なんだって思い込みでさらに列がのびる。悪循環です。


 随分経って、ようやく料理がお出ましです。
 これが私が注文したハンバーグとカニクリコロッケのセット。
 まあ、見ていただいておわかりだと思いますけど、まず一番に言いたいことは「一緒の皿に乗るだろうが!」ってこと(笑)。
 同時に出てくるくせに、皿を分ける理由がわかりません。ハンバーグの隣にぜんぜん乗りますもん。場所ばっかり取ってしまってとんでもない。気取ってるだけ。
 きっと、友人が頼んだヒラメとエビフライも別々の皿に盛られて来ますよ。と思ったのですが、それは一緒の皿でした。あ、それは合体なんだ。そのかわり、サラダが別の皿に乗ってるんだ。へぇ。結局、2皿置かないと気が済まないわけですね。米まで一緒にしろとは言いませんが、おかずくらいワンプレートにまとめろよ(笑)。無理ならまず収納術でも勉強してな
 肝心のお味はといいますと…、予想した通り「あ、こんなもんか」って程度。まずくはないですよ。美味しいですけど、感動はない。幸せは感じれません。わ風とかいう中途半端な甘いあんかけもどうかと思います。上に乗ってるエビはなくてよし。和風だからってなぜか添えられている玉子焼きはもっとなくてよし。
 コロッケのほうも、「ふ〜ん」ってなお味。コロッケのほうなのか、敷かれているタルタルソースのほうなのかはわかりませんが、なんだかピーマンっぽい香りがしてちょっと違和感。「わ〜い!カニクリームコロッケだ!」と子供が喜び勇んでかぶりつくと、ちょっと痛い目に合うかもなぁと思いました。実際にピーマンが入っているかどうかは別にして、もうちょっと改良の余地はあると見た。
 うわぁ、神田川さん辛口だなぁ(笑)。普通の人が食べたら「美味しい」って思うかもしれない料理を散々斬っちゃって。ブログとかでも「美味しい!」とか「感動した!」とかいろいろ書かれてる人気店の料理にいちゃもんつけちゃって。
 ま、これを心底美味しいと思う人はバカモノです美味しいものを知らない人だと思います。舌は鍛えなきゃダメ。

エビの誘惑

 さて、お腹が空いていないのにとキレていた友人ですが、その割にはちゃんと食べているじゃないですか。と思ったら、何ですか、米に全然手をつけてないんですね。だからか。
 カウンターのコーナーにちょっとした死角があったので、そこにその手付かずのどんぶりを放置していくことに。大きな花のようなオブジェが飾られていたので、その脇にくっつけて同化させるという作戦に出ました。
 ばれないように、他の食べ終わった皿はなるべく遠ざけ、米を孤立。カウンター越しからは死角になってて見つかりにくいし、客側からしてもオブジェの影でちょっと暗がりになっててわかりにくい。これはなかなかいい置き手紙です。
 そこで私が思いつきました。どうせなら、あなたが残したエビフライの頭も米に刺しておけばいいじゃないか、と。早速実行です。
 ほら、なかなか立派なオブジェでしょう(笑)。素晴らしい立ち振る舞い。
 これをカウンターの隅に残し、我々は速やかに会計を済ませて逃げ出しました。


 しかし、結果が気になるところ。いつか気付かれるのは仕方ないですが、その時のリアクションをキャッチしたいじゃないですか。
 というわけで、店の外の行列に紛れて店内を監視することに。都合よく、壁がところどころガラスになっていて覗けたのでラッキーです。
 しばらくして、店員が皿を回収しにやってきました。気付くな、気付くな、気付くな。我々の願いを受け入れたのか、まったくエビ丼に気付くことなく回収を終え、テーブルを拭いています。コントかよ(笑)。
 となると、次に気がつくのはその席に座った客か。もうしばらく様子を見ることに。しかし、なかなか空いた席が埋まりません。外には行列だっていうのに。そういうところも行列の原因なわけですね。次々集客しようとする意志がまったくない。
 数分後、テーブルに水とおしぼりが置かれました。おおっと、来客ですか。あ、若いカップルですね。彼らが犠牲者になる模様です。
 しかし、うまい具合に溶け込みすぎているようで、またしてもすぐには気付かれず。おい、そこの女。彼のほうを向いて話し込む前に、目の前のものをよーく見てみろ。オブジェじゃないぞ。エビだぞ。
 監視を続けるうち、彼女の様子が変わりました。笑いながら「どうしよう、なにこれ」みたいな表情。やっと気がつきましたか。しばらく彼と話した後、店員に告げた様子で、店員も困った笑い顔でどんぶりを引き上げました。よくやりました。してやったり。ちゃんと後片付けをしないからこういうことになるんですよ。ぎゃふん。

終幕

 といった具合の休日になりました。散々な一日でしたが、エビ丼事件だけが唯一の救いです。
 新幹線は、お昼の1時ちょっと前くらいにようやく開通したようです。あ、そうですか。でも、どうせそれに乗っても間に合わないし、ぎゅうぎゅう詰めで乗りたくないし、いつまでも待ってなくてよかったなぁと思います。
 それにしてもよく晴れています。こんな日に芝居見物なんてもったいないですよね。外に出て遊ばなきゃ。などと思ってもいないことを書いてみたりして本日の旅未遂日記終了。