猿の勝利とねずみの料理

レミー

映画DAY

 今日は仕事はお休み。やっとこさ映画館に足を運ぶことが出来そうです。本日の鑑賞は「西遊記」と「レミーのおいしいレストラン」の豪華2本立て。お子様大喜びのラインナップとなっております。
 本当はもっと早く「西遊記」は観たかったのですが、以前予告を観て気に入ってしまった*1レミーの公開を待って併せて観るつもりで水曜の休みを待っていたら、今日になってしまいました。
 平日だけど夏休みかぁ…。混雑ぶりが気になります。しかも、映画が映画ですからねぇ。ちょこまかと騒がしいガキどもが大人しくしてくれてればいいのですが…。というわけで行ってきます。

その前に

 ミッドランドスクエアに向かう地下鉄の中で、ふと目をやった雑誌の吊り広告に驚きの見出しを発見。
朝青龍タミフルを投げつけた!
 どうしたんですか、力士。精神的にまいってたはずの彼、実はインフルエンザだったんですか!? ああ、薬の副作用で精神が不安定に? でも、おかしな症状が現れるのは子供だけですよねぇ。おかしい。
 そう思ってよく見返してみると、恒例の私の見間違いでした。
朝青龍がタミルを殴りつけた!
 嗚呼、固有名詞と動詞がダブルで間違ってましたわ。関取の名前しか合致してない(笑)。でも、タミルって何さ。あ、小さく何か書いてあるぞ。タミルの脇に「夫人」って。奥さんの名前か。知らねぇよ(笑)。


 それにしても、先日、ヤフーのトピックスで「朝青龍は神経衰弱」という見出しを見たときは、普通にトランプのことかと思いましたけどね(笑)。あ、あいつ、ケガだって言って巡業サボって、トランプで神経衰弱やってたのか、まったくなぁ…って(笑)。明らかに勘違いさせるつくり。
 以前、中国の「段ボール肉まん」が話題になった際にも、まだその存在を自分が把握できていない時に「段ボール入り肉まん、○年前から」という見出しを見て、段ボール箱の中に詰められた肉まんの話だと思い、何をそんなことをわざわざ見出しにしてるんだろうと首をかしげたものです。そりゃ、普通は箱に入ってるだろうって(笑)。

 映画館に到着したので、早速チケットを買い、劇場に潜入。トップバッターは「西遊記」であります。
 あ、意外に人が少なくてよかった。平日の午前中ですし、公開からちょっと経ってますしね。でも、子供が多いのは確か。しかも、観やすい位置の座席を買ってしまったため、中央に人が集中しております。しまったなぁ。もっと後ろにしておけばよかった。


 さて、そんなこんなで上映スタート。内容は連ドラのテイストをそのまま生かして、映画っぽくスケールをアップさせたって感じ。前評判では、「すごく面白い」ってのと「すごくつまらない」ってのと両極端だった気がするのですが、ふたを開けてみた私の感想としましては「可もなく不可もなく」ってとこでしょうか。いや、可もないってこともないか。面白いけど、たいそうなサプライズも感動も涙もないよって程度。


 とりあえずネタバレも含めてツッコミを少々。
●悟空はなぜ筋斗雲を常用しないんでしょう。特に制限はないはずなのに、ここぞという時にしか使わない。へいこら言いながら山に登るのなら、とっとと飛びなさい、このバカ猿。
●王国の役人で谷原章介さんが出てきたとたん、「こいつは何かある」と思った神田川さん。きっと鹿賀さんはダミーで、こいつが真の金角だな!と息巻いたのですが、結局違いました。鹿賀さん、ごめんなさい(笑)。
●金角・銀角がなぜ姫にわざわざ玉を取りに行かせるのかが謎。結界があって山に近づけないとかいう理由があるならわかりますけど、そのあたりが明確にされないまま進行。自分で最初っから取りに来いよ。…と思ったら、銀角さん登場。わざわざ取りにくるなら、はなっから自分でやりやがれ。
●数多くの無駄なシーンが散りばめられておりますが、中でも悟空と姫が雪山で戯れるシーンが群を抜いています。いやに長い。そして無意味なスローモーション。いまどき、中森明菜だって歌いません。
●銀角役の岸谷さんが怖い(笑)。不気味なメイクと衣装のおかげで、街で絶対出会いたくないランキングNo.1。取って食われそう。でも、最初はそんなイメージのはずが、悟空との空中戦に突入した途端、バカとバカの争いにしか見えなくなってしまったのはなぜ?(笑)
●悟空がぶち切れて、髪が逆立ち、眉も金色になった途端、気味が悪くなりました(笑)。スマスマのコントのよう。肝心のラストバトルなのに全然格好良くない。やっぱり眉は黒にしておきましょ。


 といった感じでしょうか。連ドラを観てた人がガッカリするってことはないと思います。同じ香取くん主演でも「NIN×NIN」のような後悔はあとに残らないと思いますし(笑)。
 ただ、それもこれも座席選びに失敗しなければの話。私は子供たちとその親御に囲まれてしまったため、お菓子やジュースの匂いに悩まされ、上映中にあちこちから聞こえてくる「おしっこ?トークに腹を立てながら鑑賞。だって、どの親子もこそこそ声じゃなくて普通にしゃべりやがるんです。なってない。尿意をもよおした子供は親ごとすべて放り出してカギをかけておしまい!

ランチ

 猿を観た後にはねずみが待っています。次の上映時間までの40分の間に、エスカレーターを駆け下りてレストランフロアへ。
 案の定、例の洋食屋*2にはなが〜い行列が。無駄なお時間をお過ごしでいらっしゃいます。口コミってのは怖いわぁ。
 そんな列には目もくれず、私は天ぷらと焼き鳥で迷い箸。大好きなのは天ぷらですけど、ここの「ハゲ天」は渋谷で加藤さんと出くわした天ぷら屋*3と一緒だし、今日はこっちの焼き鳥屋にするか。
 はい、いらっしゃいました「名古屋今井屋本店」。ランチメニューの中から焼き鳥丼をチョイス。タレ味のもも肉と、塩味のむね肉と、月見のそぼろと、ねぎとししとうが乗った豪華版です。
 いただきます。むね肉のパサパサ感は否めませんが、全体的なバランスはいいんじゃないでしょうか。特に感動もないですけどね。まずくはない。ボリュームもたっぷりですし。
 ただ、居酒屋系なのか、ことあるごとに店員が大声を上げ、それを受けて全員が返すみたいなノリに居心地の悪さを感じてしまいました。もっと静かに食べさせて。
 あと、夏だからって「麦茶でございます」って得意げに持ってくるのはよしてね。麦茶が嫌いな人間だっているんですから。ぎゃふん。そのへんはマイナス。
 よかったですねぇ、行列の出来てるあちらの店より高評価で(笑)。

ねずみ

 さ、時間がありません。食後のサービスのアイスコーヒーをズズズズズっと飲み干し、急いで映画館フロアに戻ります。お次の鑑賞は「レミーのおいしいレストラン」。はりきっていきましょう。
 しかし、劇場内に足を踏み入れた途端、中央席に密集する客を見てちょっとひいてしまいました。前の方と後ろのほうはガラガラなのに、真ん中の真ん中だけギュウギュウ詰め。いくら良席だからって限度があるでしょうに。他人の間はひと席分空けておくとかよくありますけどねぇ。スタッフももっとちゃんと割り振ってくれなきゃ。
 で、私の席は…と。うぉっ、この集団の超ド真ん中!!
 うわぁ、最悪です。さっきの西遊記より10倍はひどい。超ド級。仕方ないので「すみません」と通してもらい、真ん中に陣取りました。左は見知らぬ中年ハゲ、右は見知らぬ幼女。ありとあらゆる匂いと音が充満する危険地帯に潜入してしまいました(笑)。あ、はじまっちゃった。観なきゃ。


 ということで、最悪の環境で鑑賞したレミーは、久々に良い映画でした。楽しい。冒険的なスペクタクルあり、ねずみのくせに人間ドラマあり、信頼と裏切りが交差する友情あり、さまざまな要素が詰まっております。それに、なんてったってテーマが料理ですからねぇ。観ていて、胸躍らずにはいられません。ホント、楽しかったぁ。
 ラストも素敵なハッピーエンドでしたし、実際にはありえないお話ではありますが、素敵な“おとぎ話”を見せてもらいました。非常にオススメです。
 ちなみに、私は日本語吹き替え版を観たのですが、見習いコックのリングイニの声を演じるのが佐藤隆太さん。最初はちょっと低めの声に違和感ありましたけど、慣れてくると全然平気でした。うまい具合に演じてましたよ。まわりは本業の声優さんたちばかりなのに、すんなり溶け込めていたような気がします。デスパレートの萬田さんももっと溶け込んでくれたらなぁ(笑)。

そんなバカな

 さて、帰りにミッドランドの地下にあるリッチなローソンを物色。あ、焼きたてパンもあるんですね。どれどれ。
 え? 「フルーツデニッシュ(バカ)」って何?(笑) そんな馬鹿げたパンがあっていいんですか? わざわざカッコ書きしてまで伝えたいバカって…。
 あ、違うわ。よく見たら、半角で(バナナ)って書いてあるんだ(笑)。ほかのどのパンも全角文字しか使ってないくせに、そこだけどうして半角だよ。半角のナとナが合体して「カ」っぽく見えちゃったじゃないですか。バカ。

妖怪掲載

オリジナル妖怪No.22 からす童子
     
 カラスを操る少年の妖怪。素早い動きが得意で、夜になると力が増大する。武器は黒い羽根。肩にかけた布が翼になり、空を飛ぶことができる。鬼太郎の良きライバル。

 「ゲゲゲの鬼太郎 地獄編」に地獄童子という鬼太郎のライバル妖怪が出てくるので、そんな感じのキャラを考案したくて生まれた妖怪。羽根で攻撃したり、肩掛けが翼になったり、アニメ向きのキャラに仕上げました。髪型がカラスにうまく融合できて気に入ってます。


オリジナル妖怪No.23 鍋奉行
     
 人間を鍋で煮て食べてしまう恐ろしい妖怪。普段は大きな土鍋にその身を隠しており、人間が近づくと正体を現して襲う。鍋から吹き出す熱いスープで攻撃する。

 「闇鍋」と「鍋奉行」をブッキングさせて出来た妖怪。土鍋ごと宙に浮いて移動する姿をぜひアニメで見てみたいものです。鍋のスープは煮えたぎっている設定なのに、どうして自分は浸かっていられるのかというのは謎(笑)。


オリジナル妖怪No.24 腰ギンチャク
     
 強い者に媚びて世を渡り歩くイソギンチャク妖怪。触手を伸ばして敵を捕らえ、毒でしびれさせてから頭に潜む口で食べてしまう。

 以前、「新選組!」で八嶋智人さんが演じていた武田観流斎のイラストをスタパ用に描いた際に、その“腰ぎんちゃく”キャラを引用して、巾着袋に入れた「腰巾着袋」というネタを使ったのですが、それを思い出して妖怪に応用。
 今回は「腰巾着」と「イソギンチャク」を合体させてみました。腰の位置がわかりにくい体型になってしまったので(笑)、腰に提げる予定だった巾着袋は取りやめになりました。なんだか、ドラクエに海のモンスターとして出てきてもおかしくない出で立ちです。