キャンプの宵は高反発

バンガロー

キャンプだホイ!

 いよいよ今日は待ちに待ってもないキャンプ。朝、会社でちょろっと仕事をして、買い出しに行って、お昼に出発。3台の車に分かれていざ目的地へ。向かうは、岐阜県飛騨国府にあります宇津江四十八滝。四十八滝といったら赤目が有名ですが、飛騨にもあるんですね。へぇ。滝にはまったく気をそそられませんが、行ってまいります。


 私はコロッケさんの運転する車に乗車。まわりはトットリくん以外年寄りばかりということで、黙々とDSのBLEACH黒衣ひらめく鎮魂歌』をやり込みます。車酔いしやすいので気持ち悪くなったらすぐにやめようと思っていたのですが、案外、格闘ゲームって大丈夫みたいですね(笑)。平気でした。でも、さすがに終盤の山道をグルグルと回りながらのぼったりおりたりするうちに気持ち悪くなり、おとなしく電源を切りましたけど。


 さて、延々走り続け、夕方にやっとキャンプ場に到着。でも、着いて終わりじゃないですからね。何もかもやらないといけないのでここからがスタート。ああ、だからアウトドアは嫌。どっかの旅館なら何でもやってもらえるのに。ま、テントじゃなくてバンガローなだけマシか。

クッキング

 早速、夕食の準備に取り掛かります。メニューはこちら。

タコライス…アウトドアは全く関係ないのに、単に私がつくって食べたいってだけ。
鶏の丸焼き…チーフがダッチオーブンに挑戦したいと言って張り切ってつくる模様。
テールスープラーメン…テールスープをつくろうとチーフが言い出し、じゃ、麺も入れてしまえという企画。
バーベキュー…肉やソーセージや魚介類を適当に焼きましょうという気の抜けた料理。
ラムのマーマレード焼き…バーベキューやるんだから、ラムもオレンジで焼いてしまえと私が勝手にマーマレードを塗りたくる催し。

 見ていただければわかるように、私とチーフが好き勝手につくりたいものを事前に決め、それをみんなでつくりやがれという勝手な夕食になっております。私もチーフもスパイスや調味料持参で来てますからね。気合は入ってます。だって、そのくらいしか楽しみがないんだもん。私なんて電動ペッパーミルまで持ってきましたから(笑)。
 でも、私がタコライスをつくると言ったとたん、みんな「うわ、タコライスですか!?大好き!!」とか「まじ、タコライス食いてぇ」とか言っていたくせに、チーフ主導の料理には「鶏の丸焼きですか…」とか「この暑いのにラーメンってどういうこと」とガッカリする声が私に届きます(笑)。いや、私に言われてもなぁ(笑)。私は今日はタコライスつくるためにキャンプに来たみたいなもんですから。


 ということで、まずはタコライスにとりかかります。以前つくったことあるので*1、段取りは把握できてます。
 飯ごうで米を炊き、マッシュルームと挽肉をウスターソースと香辛料でスパイシーに炒め、野菜を刻んだら、準備はOK。どでかいバットに炊きたてご飯を敷き詰め、挽肉、チーズ、玉ねぎ、トマト、レタスを重ね、タコスソースをかけ、仕上げにサルサ味のプリングルズを細かく割ってトッピングすれば完成。上出来です。本当は写真撮っておきたかったのですが、もう暗くなっていたのであきらめました。
 とりあえず、自分で味見。うわ、美味しい。タコライスやっぱ好きだなぁ。はい、皆さんも食べて。当然、タコライスの存在は知ってても食べたことない人や、「蛸の米」だと思っていた無知な人もいましたけど、みんな美味しいと言ってくれていたので安心です。料理の中で最初に完成してしまったということもあって、「うまいうまい」と2杯3杯おかわりする人が続出し、ものすごい勢いで消えていきました。あのね、まだこれからいろいろあるんですから、いくら美味しいからってタコライスばかり猛スピードで食べられてもねぇ。ま、私も止まりませんでしたから仕方ないといえば仕方ない。罪の味です。


 一方、同時進行でつくっていた鶏の丸焼きが完成したようです。私は調理にほとんど関わっていないのでよく見てませんでしたが、鶏のおなかに香草やセロリなどを詰め込み、フライパンで焼き色をつけてから、ダッチオーブンにぶちこんで蒸し焼きにしたようです。おお、美味しそうに焼けてるじゃないですか。
 元コックの出木杉くんが切り分けてくれました。どれどれ。ああ、美味しいです。美味しいですけど、ただの鶏ですよね(笑)。薄味の鶏肉。チーフがあれだけはりきってつくってた割には普通の味です。はなっから期待してなかったですから、それに比べれば出来はいいと思いますけどね。途中、何度かアドバイスを求められはしましたけど、もっと私も気合入れて口を突っ込めばもっと美味しくなったかもしれません。でも、やりたいようにやらせてあげたかったので、これはこれでよし。ご馳走様でした。
 というか、もうおなかいっぱい。この他にも、ウインナー焼いたり肉焼いたりして、それをつまみながらの調理ですからねぇ。どうしても、こういうバーベキューって必要以上に用意してしまいますもんね。あ、ラムも焼かなきゃ。マーマレードマーマレード


 さて、タコライスや鶏の丸焼きとは違い、残念な結果に終わってしまったのがテールスープしょっぱなからチーフに「おまえ、つくれるだろう(笑)」みたいないい加減なことを言われて、そこからもう暗雲が立ち込めていました。「つくれるだろう」って、自分が言い出したくせに、つくるの私?(笑) そんなぁ。ま、みんなで適当につくろうよ。
 しかし、案の定、適当では済まされない感じに仕上がってきて、何を入れても「う〜ん」といった感想しか出てこず、もうどうでもよくなってきました。美味しくないんだもん。これ以上手を加えても美味しくならない気がするし。やっぱ、テールなんて5時間くらい煮込まなきゃ美味しくないんですよ。ダシが全然出てない気がしますもん。あ〜あ。
 で、適当なところへ蒸し麺をぶち込み、ラーメンの完成。ああ、美味しくない。チーフが「何が足りないんだろう…」と聞くので、私も「何もかもが足りない気がします」と返すほかありませんでした。

花火

 食事もひと段落したので、夏の風物詩・花火でもやりましょうか。って、みんな酔っぱらって花火には興味ないみたいなので、ジェニロペとトットリくんとコロッケさんと私で繰り出しました。
 さ、噴射型の花火がたくさんあるので、じゃんじゃんいきましょうか。おい、トットリ、火をつけよ。
 こんな花火なんていつぶりにやったでしょうか。憶えないなぁ。高校の部活の静岡遠征の時にみんなでやったのが最後だったような気がするなぁ。いつの話だよ(笑)。
 どの花火もそれほど大差はありませんでしたけど、夏の夜にはお似合いですよね。テンション上がりますし。さ、まだまだいきますよ。


 えっと、次は、軽い打ち上げ花火ですって。そんなに高く上がらないみたいですから大丈夫でしょう。はい、トットリくん、火。つけたらすぐに離れてよ。危ないから。
 ところが火をつけた直後、おかしな現象が。ポンと軽く花火が上がったのですが、筒の下から地面をつたって這うようにバババババっと火花がのびるじゃありませんか。そして、トットリくんはその直撃をくらい「あつい!あつい!」と大騒ぎ。大丈夫、大丈夫。あつくない、あつくない(笑)。ああ、面白かった。

マット

 その後も、バーベキューや談笑が続き、夜も更けてきたので私もそろそろバンガローに戻って寝るとしますか。おやすみなさい。
 ところが、施設で借りたマットレスを敷いてみたところ、ほぼ弾力がゼロなのに驚いてしまいました。硬っ! 板の間の床に、吸収のないマットレス。硬くて硬くて困りました。普通の布団で寝起きしている人だって「これは硬い」と嘆いているというのに、低反発のマットを愛用している私はどうしたらいいんですか。寝れないじゃないですか。こんなんだったら、水でもどした高野豆腐のほうがまだマシですよ。
 え? しかも、枕ないの? どういうことよ。散々ですね。せっかく安眠しようと思ったのに、これじゃ平穏な夜は訪れそうもなさそうです。


 翌朝につづく。

妖怪掲載

オリジナル妖怪No.73 胡蝶乱
     
 小さいながらも凶暴な花の妖怪。毒の花粉をまいて相手の動きを封じる。きれいな花にこっそり潜んでいることが多い。

 散髪時に胡蝶蘭の会話を聞いていて思いついた妖怪*2。綺麗な花とは対照的に、怖いテイストで描いてみました。


オリジナル妖怪No.74 虎ふぐ男
     
 元々は虎だったが、食べたふぐの毒のせいで妖怪変化した。肉弾戦が得意で、様々なプロレス技を繰り出す。時折、口から猛毒の霧を吹き出して攻撃もする。

 トラフグを妖怪にしたらこんな感じになりました。タイガーマスクみたいな(笑)。なので、技もプロレス技を使います。毒霧攻撃も、フグの毒とうまいこと重なってよかったです。


オリジナル妖怪No.75 化けツムリ
     
 雨の季節、湿った山奥などに現れる巨大なカタツムリの妖怪。地面を融かしながらゆっくりと進む。獲物を捜すため、目玉だけを遠くまで飛ばすことができる。

 適当な思いつきにしてはうまく描けました。目玉が浮いているのが気に入ってます。久々のコラボは、子泣きじじいに登場してもらいました。そんなにあわてて逃げなくても、ゆっくりしか進まないですけどね。