パフェと英雄を秤にかける

HERO

出勤

 今日は仕事は休み。朝一番で映画館に「HERO」を観に行こう。
 …と計画を立てていたのですが、昨日、仕事があまりに多すぎて、全部やろうと思ったら夜中までかかりそうな勢いだったので敗北。適当に切り上げて、今日に回してしまいました。
 というわけで、朝からせっせと仕事をし、午後から英雄鑑賞に切り替え。早いとこ片付けなきゃ。


 朝7時半から3時間半かかって作業を片付け、さ、思い残すことなく名駅に向かいましょ。あ、ゴマちゃん、途中まで車で送ってくれるの? そりゃどうも。私はムチを与えてばかりなのに、悪いねぇ。

昼食

 11時半、名古屋駅に到着。まずは昼食ですね。
 今回は「HERO」鑑賞がメインだったわけですが、先日、ものすごく美味しい抹茶パフェのお店が名鉄百貨店に出来たと聞いて、それは試してみなきゃと発熱してしまったので、心は映画よりも抹茶に傾いております(笑)。
 だって、京都の老舗和菓子店がプロデュースする甘味処なんですけど、手のひら一盛で8万円もするという驚きの高級抹茶が抹茶アイスの中にふんだんに混ぜ込まれているそうじゃありませんか。抹茶好きの私が行かないわけにいかないですもん。
 しかも、パフェの値段はなんと1050円。高級好きの私が行かないわけにいかないですもん。


 はい、前置きはそのくらいにしておきまして、やってまいりました『光琳堂 福寿庵』さん。まだ11時半とはいえお昼時、レストラン街は奥様方や昼休みのサラリーマンなどで混雑しております。すでに軽い行列が出来ている店も。
 その点、私の目的地は甘味処。空いててよかったです。
 とりあえずお昼ご飯を食べなきゃと思って、きつねうどんとゆば丼のセットを注文。コチラです。
 ゆば丼なんて初めてですけど、意外に美味しかったです。ご飯にやわらかい生湯葉がのってて、甘めの醤油っぽいタレがかかってました。
 きつねうどんは、まあ、普通のきつねうどんです。京都の七味と京都の山椒が一緒に運ばれてきたので入れてみたら、爽やかになりました。ああ、ここは京都(知るか)
 番茶も京都のものだそうで、ちょっと変わってました。ものすごく焦げた味がするんです。香ばしいとかを通り越して、焦げ臭いくらいの(笑)。不思議な味だなぁと思って飲みました。


 で、肝心の抹茶パフェ。
 訪問前は当然1050円の抹茶パフェ(写真)をがっつり食べようと思っていたのですが、メニューを見たらミニパフェがあるじゃないですか。それに、食事にミニパフェをセットにすると単品よりもお得。よし、狙いましょう。
 でも、その前にちゃんと店員さんに確認。
「この普通のパフェと、ミニパフェは、入ってるものは同じですか?
 ここ、ポイント。そのまま量が少ないだけってパターンなら構わないのですが、内容が変わってたり、トッピングの種類が減ってたりしたら問題です。そのあたりの確認は抜け目がありません、神田川さん。
 あ、抹茶パフェはアイスの下に小豆が入ってるんだけど、ミニパフェはそれが入ってないんですか。ほら、聞いて正解。でも、私、小豆は好きじゃないのでかまいません。ミニをプリーズ。


 ということで、うどんと丼を完食した後、ミニパフェが登場。いただきます。
 中身は、抹茶アイス、バニラアイス、生クリーム、抹茶ゼリー、白玉だんご、黒豆(?)、寒天ってな感じ。高級だけあって美味しいです。手づくりの白玉もすごくモチモチだし、全体的に甘すぎなくて合格。抹茶好きにはたまらないパフェです。これだったらミニじゃなくてもよかったかもなぁ。
 でも、所詮は抹茶のパフェ。際立った感動はそれほどございません。高級抹茶って言われてもよくわかんないし(結局何だよ)
 やはり、甘味処のランキングトップといえば、以前みんなで行ったタカシマヤの『文の助茶屋』ですかね。あそこの「田舎氷」は絶品でしたもんね。あれ以上のサラサラのかき氷にはまだ出会ってないですもん。ああ、食べたいなぁ。

映画

 さ、時間は12時半。観ようと思ってる上映回が12時50分からなので、そろそろ突入しなきゃ。
 って、おい、何ですか、この混雑ぶり。ものすごく人が溢れています。HEROが公開されてからまだ数日しか経ってないってのもわかりますし、奥様がたはフリータイムだってのはわかりますし、大学もまだ夏休みなんだろうなってのはわかってたつもりですけど、平日のくせにこの膨大な人は何。
 えっ!? しかも、HEROの12時50分の回はチケット完売? 満席ってこと? すごいすごいとは聞いてたけど、こんなにすごいことになってるなんて。満席なんて想像もしてませんでした…。
 よかった、インターネットでチケット確保しておいて(笑)。本来は朝の回を観る予定だったのでそんなに混んでないだろうし、ネットで予約までしなくてもいいよなぁと思ってたのですが、今朝、時間があったので、仕事に行く前にババッとチケットを購入したのでした。うわぁ、本当に運がよかったです。買ってなかったら完全にアウトですもん。


 そして、満席の中、一番後ろの広々とした座席で鑑賞スタート。
 近頃、いい邦画になかなか巡り会ってなかったですが、HEROは久々に群を抜いて面白かったです。ほとんど期待せずに来たんですけどね。連ドラは観てましたし、スペシャル版もそんなに面白くなかったけど観たし、その延長で一応観に来たくらいのレベルだったのですが、こりゃしてやられましたってくらい面白かったです。観に来て後悔一切なし。抹茶に勝ちました(笑)。
 ドキドキするストーリーの中に、笑いの要素も満載。やっぱ、スペシャル版は城西支部がメインじゃなかったから重々しかったもんなぁ。コヒさんやヤッシーがいないと盛り上がりませんわ。しかも、意外に泣きどころもありました。「泣くな!泣くな!」と抑制したのでウルウルした程度ですみましたが、解放してたら本気で泣いてただろうなぁ。
 そして、出てくる人、出てくる人、チョイ役でも豪華なキャスティング。たまりません。キャスティング発表時には「え?」と不安に思っていた森田一義さんも、ものすごく自然に演じてて違和感ゼロ。贅沢な映画ですこと。
 話題のラストシーンもしっかりと拝みましたし、さらなる続編を期待いたします。


 私が映画の中で代議士の汚職うんぬんを追っていた最中、現実の世界では内閣総理大臣が辞意を表明しておりました。帰りの地下鉄で号外を読んでる人がいて発覚。
 去年、映画祭を何度も「音楽祭」って言い間違え続けてた時から*1、こんな日が来ると思っていましたもの(笑)。総理も宇多子病には勝てなかったってことで。