おかしな二人 in Denny’s

デニーズ

異様な注文

 明日から連休ということで、今日はとてもハードな仕事具合でありました。朝の6時から夜の9時までぶっ続けでぶっ飛ばしまして、やっとこさ終了。連休はありがたいですが、それを勝ち得るためにこんなに忙しい思いをしなきゃならないってとこが辛いです。
 で、お疲れ様ってことで、仕事帰りにゴマちゃんと2人でデニーへ。ただ美味しいものを求めた結果、たまにはデニーズでいっかという結論に達しまして。
 仕事から解放された私たちは、「さあ、じゃんじゃん食べるぞ」と意気込み、その期待を裏切らないくらいの数々の料理に挑みました。どんな感じだったかといいますと、全品目がこちら↓。


●牛ロースステーキ御膳(ステーキ・牡蠣フライ・鰹のたたきごはん・みそ汁)
●ギュウ〜っと煮込んだ贅沢ビーフカレー
ミニサイズ ごろん玉ねぎのデミグラスハンバーグ
ミニサイズ これでもか!長ネギの和風ハンバーグ
ミニサイズ ディアブルチキングリル
ミニサイズ フレッシュきのことトリュフのスパゲティ〜スペイン産ハモンセラーノをのせて
ミニサイズ とろ〜り卵とチーズのオムライス
ミニサイズ 担々麺
●自家製キャロットラペ
●殻つき牡蠣のオーブン焼き みぞれポン酢
●知床鶏の唐揚げ
●たらマヨポテトフライ
ラ・フランスのフルーツブッシェパイ
●焼き紫芋のあったかドルチェ
●宇治冷緑茶
●アイスウーロン茶
●アイスコーヒー
●アイスティー
●深煎りカフェ
●ブルーベリー黒酢ソーダ


 これだけの品数をたった二人でだなんてちょっと異様です。ミニサイズってのが大部分ですけど、結構な量ありますし。二人して狂ったように「うまい、うまい」と感激して食べてましたから。ああ、美味しかった。幸せです。
 20品の合計金額は、しめて9670円(笑)。おおっと、もう少しで1万の大台に乗るところでした。しかも、ドリンクはすべておかわり自由のドリンクなので、2人ともいろいろ飲みましたが1杯分のお金しかかかってませんからね。ファミレスで、一人5000円なんてものすごい贅沢。有意義なお金の使い方です(笑)。ぴったり1万円になるように、330円の商品があったら追加しようと思って探したのですが、ちょうどいいものがなくあきらめました。惜しかったです。
 というわけで、私の財布から万札が一枚スルリと消えてなくなってしまいました。ご愁傷様。

トークショーPART4

「先生、無事にお金も工面できて、いよいよ入学ということなんですが」
「はい。入学してすぐ入学式があったんですけど、それがまたものすごい衝撃で」
「入学してすぐ入学式があることをご存じなかったんですか? 衝撃を受けるほど?」
「いえいえ、そういうことじゃなくて、えっと、入学式の内容がです」
「ああ、そういうことですか」
「ええ、本当にびっくりしまして。会場に着くと、イスが9個並んでいたんですね」
「はい」
「僕、まだまだ業界の規模が小さいからこんなもんなのかな?って思ってて、とりあえず席についたんです」
「ええ」
「ところが、僕以外誰もまだ来ていないのに、僕が席についた瞬間、入学式がはじまっちゃったんです」
「みなさん、遅刻なされたということですか?」
「違うんです。僕だけだったんです、入学するのが」
「一人ですか?」
「そうなんです」
「それは驚きますね」
「もう完全にドッキリ状態ですよね。というか、ドッキリであってくれみたいな(笑)」
「嘘みたいな話ですね」
「嘘じゃありませんよ」
「わかりました」
「でも、未だにどうしてイスが9個も並んでいたのかが謎なんです」
「どなたかにお聞きにならなかったんですか?」
「ええ、聞いておけばよかったですね」
「おそらく当時は、今のキミは“9分の1”人分くらいの価値しかないよ、って教えだったのでは?」
「あっ、そういう意味だったんですか?」
「どうだかはわかりませんけど。とりあえず、今日はスタジオにももう8脚のイスをご用意しましたので」
「わざわざどうしたんですか?」
「意味は先程申し上げましたけど」
「ええっ!? 今も半人前以下!?」
「ご想像にお任せします」
「…わかりました」
「他には?」
「あ、あと、入学式の司会の人がおかしくてですね」
「といいますと?」
「ちょっとやっていいですか? 『た〜だ今より〜』って感じでプロレスみたいに式を始めたんですよ」
「もう一度やっていただいてよろしいですか?」
「た〜だ今より〜」
「面白さがあまり伝わらないのですけれども」
「わかる人にはわかればいいんです(笑)」
「そうですか。あ、プロレスといえば、先生はアントニオ猪木さんが引退式で読み上げた『道』という詩がお気に入りだそうですね」
「よくご存知ですね。そうなんです。道、大好きで。えっと、この道を行けばどうなるものか…」
「朗読は結構です」
「せっかくですから」
「今日は結構です」
「…わかりました」
「では、学校の思い出を」
「そうですね、一人ってこともあって最初は不安だらけの毎日でしたけど、素敵な先輩や先生たちばかりで、すごく励みになりました。いい人たちに巡り会えて本当によかったです」
「そうですか」
「そのおかげで、僕は途中で投げ出さずにここまで続けてこれたんです」
「厚揚げを投げ出した頃とは違っていたわけですね」
「そういうことですね(笑)。組織というのはトップのカラーが顕著に出ると思うので、信頼できるトップがいる学校を選ぶというのも、学校選びの基準だと思いますよ」
「これからカイロの道を目指すかたにぜひ参考にしていただきたいですよね」
「そうですね。あ、でも勘違いされるといけませんから言っておきますけど、トップっていうのは…」
「はい、大丈夫です。誰もライオンの洗濯洗剤のことだなんて思ってませんから」
「どうして言う前からわかったんですか!?」
「先生のおっしゃりそうなことはだいたいわかります」
「凄いなぁ。でも、大丈夫ですかねぇ。勘違いしてる人がいたら…」
「いません。全員が、トップっていうのは一番上の人だってわかって聞いてますからご安心ください」
「心配性なもので、すみません」
「話を戻しますが、同じ道をめざす人たちのために、ほかにアドバイスはありますでしょうか?」
「そうですね。やはり資料を取り寄せただけではわからないことが多いと思いますので、実際に学校を訪れてみることが一番大切だと思います」
「オープンカレッジという学校見学のようなものが…」
「ええ、そうなんです。そういった機会をどんどん利用して、ご自分の目で確かめていただくのが一番なんじゃないかなと」
「やはり実際に見てみると、気持ちも変わるでしょうしね」
「ええ。オープンカレッジに参加して、トップの方に疑問を直接ぶつけてみるのもいいと思います。いろいろなことを考慮して、じっくりと学校を選んでいただきたいですね…おもむろに」
「理想の学校選びは慎重に、ということですね。続きはCMの後で」
「あれ、今、わかっててわざと『おもむろに』スルーしましたよね? ねぇ?」