恐れを知らぬ神田川胃腸炎
到着
はい、やってきましたよ、東京・日比谷はシアタークリエ。
え？ 結局、無事に来れたのかって？ そりゃ、這ってでも来ますよ。千秋楽のこの日まで観るの我慢してたんですし、チケットと新幹線の切符を灰にしてはもったいないですし、胃腸炎が何ですか。そんなもんに負けてたまるか（昨日は明らかに負けてたくせに）。
吐き気は治まり、ちゃんと歩けるようになりましたし、熱も多分ありませんし、顔面も蒼白じゃなくなりましたし、とりあえず下痢はずっと続いていますが、そんなことまで気にしてちゃ何も始まりませんので、いざ出陣させていただきました。もし途中で倒れても、今回は鍛冶屋さんとの二人旅なのでなんとかなるでしょう(笑)。
普通なら、劇場に着くまでになんやかんや書くことがあって「まだ始まらないのかよ！」って御叱りをいただく具合なのですが、今回は特に何も起こらなかったので即到着です。昨日からずっと水分しか補給してないので、昼食も間食もないですからね、私は。何も書きようがない。
起きたといえば、新幹線の車内で待望の「コンフィダント・絆」*1のDVDを観ていたところ、プレイヤーの充電が切れ、30分程度で鑑賞終了したことくらいでしょうか。意識が朦朧とする中、朝になってやっと充電を開始したので、全然補充が間に合ってなかったようです。そりゃそうだ。申し訳ない、鍛冶屋さん。ちゃんとお貸ししますので。
あとは、名古屋を出て劇場に到着するまでの道中で、沢田雅美にそっくりなお嬢さんと、石橋蓮司にそっくりな車掌と、大泉洋にそっくりなおばさまを見つけました。起きたことといえばそのくらいです。
あ、ロビーにて、映画「ザ・マジックアワー」のチラシをご拝借。公開日が6月7日に決まったんですね。ちょっと早めの誕生日プレゼントになりそうです。
観劇
さて、いよいよ開幕です、「恐れを知らぬ川上音二郎一座」の千秋楽公演。そして、自分の胃腸との戦いも同時開幕(笑)。
笑いましたね〜。面白かった。休憩挟んで3時間20分の超大作なのですが、そんな長さを感じさせることもなく、あっという間の観劇でした。ま、長い分、濃縮感はそんなにない気もしますけど、そんなに高望みしちゃいけませんし、これは大衆演劇なんですから。そして、何事もなく平和でいてくれた私の胃腸に感謝(笑)。はい、感想以上。だって、そんなに書くことないですし。
そういえば、千秋楽特別仕様ってことで、ホイットモア夫人役の瀬戸カトリーヌさんが退出際にでんぐり返しをして、マチャアキに「それは来月公演だよ！」って突っ込まれてました。同じ会場で1月に上演される「放浪記」のことですね。でも、今回の放浪記の森さんのでんぐり返しはいろんな考慮から中止になったはずなのになぁ、それをもうちょっと組み込んだコメントにしてほしかったよなぁと思ってみたり(笑)。「森さんやれなくなったからって、別にあんたやらなくていいんだよ！」とか。
こけら落とし公演の千秋楽ということで、カーテンコールの後、作・演出の三谷さんが登場。挨拶をし、全員参加での「第3幕・歌謡ショー」が始まりました(笑)。テーマ曲を演奏し、歌い、踊るという、結構やっつけ仕事感もありますけど(笑)。それでも、三谷さんはアルトリコーダーを吹き、常盤さんはこのために琴を練習し、マチャアキは得意のタンバリン芸を惜しげもなく披露。とてもいい記念になりました。
そして、最後は客席全員起立して、主演のユースケの仕切りのもと、一本締めで終幕いたしました。ああ、清々しい。私の胃腸も清清しくなれ(笑)。
遭遇
という観劇レポだったわけですけど、それよりも何よりも、私たちのナナメ前の席に、寺脇康文さんが座ってらして、大変驚きました。
最初、私が見つけたのですが、とっさのことで驚いてしまい、全然名前が出てこず。隣の鍛冶屋さんに「ねぇ！！ほら！！あれ！！」と興奮して伝えるも「何が？」状態(笑)。
「ほら、さっきの！！さっきの！！！」
そう、新幹線の車内で途中まで観ていた「コンフィダント・絆」に寺脇さんは出演しているので、その人が今、目の前にいるなんて。それにしても「さっきの！」なんて言われても、伝わらないわな(笑)。
寺脇さんはボロボロのジーンズに革ジャンにサングラスという出で立ちで堂々としており、ものすごく“イケてるオーラ”が出ておりました。ああ、格好いい。休憩中のトイレでも並んでいる彼とすれ違い、それだけでお得な気分になりました。安い私。
一方、私の後ろの席にもサングラスと帽子で顔を隠しめの女性がいるようで、「気になる」と鍛冶屋さんが注目していたわけですが、観劇の途中でそれが真琴つばさだと判明。宝塚ファンの鍛冶屋さんは、「これだけでとりあえず来たかいある」と気分上々でした。
舞台の上に豪華キャストが並んでいるというのに、客席の芸能人でこんなにテンション上がってしまうなんて、失礼な観客ですこと(笑)。
というわけで、いいものを観せてもらいましたし、いい人を見せてもらいましたし、満足です。病体を引きずってまでやってきてよかったです。
そして、我々は名古屋へと、マチャアキはレコード大賞へと足を急ぐのでした。
