浦島太郎がやってきた

kandagawabbc2008-02-04

島人

 予告どおり、今日から新人が我が社に新規参入。島根生まれの漁師でございます。
 地元の高校を卒業後、名古屋にやってきてバイトをしながら専門学校へ2年行き、そして卒業後は地元に戻って実家の漁業を手伝い、そしてこの冬再び名古屋にやってきて我が社に拾われた…と。
 すっかり忘れてたのですが、彼、ただの島根出身じゃなくて、隠岐の島生まれなんですよ。すごいなぁ、島人。
 島にはコンビニもないそうで、たいそう不便とのこと。小学校はクラス6人くらいとも。のどかな離党ですな。


 さて、今日は初日ということで、たいした事件もなく無事に終了いたしました。ただ気になるのは、島育ちだからなのかわかりませんが、基本的にセリフは全部棒読み(笑)。きっとああいう喋り方なんでしょう。顔は笑顔でも、声からはまったく感情が伝わらず。彼が変わるか、まわりが慣れるか、どっちが早いのだろう。
 ということで、昨日は一応「フグちゃん」でしたけど、私がつけた名前じゃありませんし、ピンと来ないので、とりあえず暫定で「島男(しまお)」にしておきます。ああ、安易。

 昨日、節分ってことで、買って来た太巻き寿司を食べたのですが、それだけじゃなんなので、具たっぷりの豚汁をつくりました。それが美味しかったのなんのって。今まで飲んだ豚汁の中で一番だったかも。寒かったので余計に身にしみました。


 つくりかたは別に難しくないんですよ。
 鍋にごま油を熱し、みじん切りのにんにく(おろしでも可)を弱火で炒め、香りが出たら、豚肉(ばら肉が好ましいです)を入れて火が通るまで炒めます。この時、肉に塩コショーを忘れずに。
 色が変わったら、今度は野菜。火が通りにくいものをまず入れます。今回は、じゃがいもにんじん大根玉ねぎしいたけをチョイス。肉も野菜もちゃんと炒めないと美味しい豚汁は出来ません。豚汁常連のこんにゃくは私があまり好きじゃないので今回はやめました。
 で、油が絡まったら、を少々入れ、でかさを増します。ここでダシを投入。豚汁は豚からいいダシが出るので、他のダシは入れなくてもいいってよく言いますけど、私としては、ダシは複雑に混ざり合うほうが美味しいと思ってるので、他のもちゃんと入れます。ということで、ほんだし鶏がらスープの素こぶ茶を入れます。醤油も少し。この時点で、ちゃんとした薄味のスープくらいの塩気になっているのが好ましいです。
 美味しいみそ汁のポイントとして私が言いたいのは
 「みそ汁は、味噌で味つけしようと思うな」
 でございます。偉そうですけど(笑)。
 味噌はあくまで仕上げの風味づけ。味噌を入れる前にちゃんとダシの効いた汁物になっていれば、美味しく仕上がります。味噌をメインに持ってきちゃうと、ただのみそ味になってしまいますからね。このへん、普通のみそ汁をつくる際にもポイントです。昆布やかつおぶしでちゃんとダシを取らなくちゃとか思わなくても、粉末をいろいろ入れればそれで充分ですから。味噌はオマケくらいのポジションで結構です。
 はい、名格言が出たところで、調理に戻りましょう。
 アクを取りながら煮続け、具がやわらかくなってきたら、すぐに火の通る具材をこのあたりで投入。今回はごぼうのささがきと、もやし。豚汁にごぼうは欠かせません。出来が全く別物になりますので。今はもうささがきになって売られているものもありますので手軽にお買い求め下さい。
 はい、ここまで来れば、あとは味噌を入れるだけ。まだすぐに食べない場合は、この段階で調理をストップしておきましょう。食べる直前に味噌を入れたほうがいいですので。味噌もお好きな味噌をどうぞ。今回はミックス味噌赤味噌を適当にブレンドいたしました。で、煮立つか煮立たないかくらいで完成です。
 寒い夜にはぜひお試しを。