曖昧なタツタ
竜田揚げ
先日、チーフから質問を受けました。
「タツタアゲって何?」
どうやら、取引先から冷凍食品の竜田揚げを探してほしいと頼まれたようです。
でも、何?って聞かれても難しいですよね。竜田揚げは竜田揚げですもん。
竜田揚げの定義って何なんでしょう。唐揚げって言っちゃえば唐揚げですよねぇ。
醤油としょうがベースのタレに漬けて、それに片栗粉をまぶして揚げたのが竜田揚げってイメージがあるんですけど、きっちりとした区分けなんてあるんでしょうか。
ということで調べてみました。
唐揚げは片栗粉と小麦粉を使用し、なおかつ下味ににんにくを使用するのに対して、竜田揚げは肉などを醤油とみりんから作ったタレに漬け込んで下味をつけて片栗粉のみで揚げる。
うーん、ちょっと納得いかない。片栗粉だけの唐揚げだってあるし、にんにく使わない唐揚げだって当然ある。ま、前半の唐揚げとの比較は別として、後半の竜田揚げの定義としてはこんなもんなのかも。
竜田揚げって、唐揚げよりも粉っぽいイメージありますよね。中身もパサパサな気がする。それは材料によるんでしょうけど(笑)。でも、鶏の竜田揚げは、だいたいむね肉ですもんね。さばの竜田揚げもパサパサっぽいし。
で、どうして竜田揚げって名前がついたのかというと、材料に染み込んだ醤油の色が、揚げることで紅葉のような色合いになるために、紅葉の名所である竜田川に紅葉が流れる姿が連想されるからなんですって。回りくどい(笑)。でも、勉強になりました。
さて、チーフに竜田揚げを説明しなきゃならないんですが、なかなか伝えにくい。調理法を説明してはみたのですが、あんまりピンと来てない様子。
神「あ、チキンタツタに挟んであるのが竜田揚げですよ」
チ「チキンタツタかぁ」
神「はい、マックの」
チ「じゃあ、ナゲットみたいなものか」
神「いや、ナゲットとは違いますけどね。何て言えばいいんだろ」
チ「磯辺揚げとは違うの?」
それは確実に青のりが入っちゃってますから、別モノです。もうどうでもいいや。