正体不明の飲酒騒動
今日の料理
今日は、届いたばかりの圧力鍋を使って、豚の角煮に挑戦。“圧力鍋=角煮”という図式は私の勝手な思い込みでしょうか。
鍋についてきた圧力鍋レシピの角煮のページをチェック。この解説によると、まずブロックの豚と水と薬味を入れて圧、そして、取り出して、肉を切り分けて、味付けをして再び圧。二回戦のようです。面倒ですね。じゃ、無視。勝手に作らさせていただきます。とにかく、煮ればいいんですよ。
まず、豚ばら肉のブロックをフライパンでジュージュー焼きましょう。表面に焼き色をつけて旨味を中に閉じ込め、さらに余分な脂分もここで融け出します。
出来上がったら、鍋に入れて、酒・水・醤油・砂糖・みりん・はちみつ・塩・黒コショー・味の素・ほんだし・紹興酒(餃子の残り)を入れ、ネギの青い部分・しょうが・にんにく・唐辛子を適当に放り込み、レッツ圧!!
40分ほど煮てみました。煮えてました。ただ、完全に煮えてからだと、やわらかいのでうまく切れません。ほら、レシピを見習わないからそういうことになる(笑)。次回から気をつけましょ。
あとは、残った煮汁を煮詰めて、絡めれば完成ですね。美味。
実験
豚ばらを焼いた時に出た脂ですが、炒飯も同時開催する予定だったので、その時の炒め用に使おうと、カップにとっておいたんですよね。で、そこへ姉がやってきたので、「コレ、ちょっと飲んでみて」と勧めてみました。「え?美味しいの?」と本気で飲もうとしたので、いくら神田川さんでもブレーキがかかりました(笑)。命拾いしましたね。
そういえば、調理師専門学校時代に、こんなことがあったのをふと思い出しました。
酒?
実習中の出来事。各班に分かれて行うんですが、調理台にはその日に使う様々な調味料が並んでいます。塩や砂糖などは各班の調理台に収納されているんですが、酒・醤油・みりんなど液状のものは、実習室の前にまとめて置いてあるので、各自で器に注いでくるわけなんですね。で、その日はたまたま黒いお椀に調味料を入れてきてしまって、中身がなんだかよくわからない状態だったんです。
それでも、調理は無事に終わり、残すは片付けのみ。ここで事件が勃発しました。
班長のダイちゃんが、余った調味料のお椀を持ち上げ、「これ、酒?」と私に聞いてきました。明らかに飲むつもりです。飲酒。見ると透明っぽかったので、「そうじゃない?」と私も助言。はいはい、どうぞどうぞ、存分にお飲みなさい。
ところが、それを飲んだダイちゃんの顔がみるみるゆがんでいきました。「何だコレ」と嫌な顔をする彼。でも、その表情からすると、そこまで強烈な異物ではないようです。酒ではないことは確かなのでしょう。ただ、酢やみりんなら彼も正体に気づくはず。何だかわからないという顔です。
「あ」と私は思い出しました。その中身がわかってしまいました。酒じゃないや。ただ、この答えを彼に告げるべきか迷いました。でも、教えてあげるほかありません。
「それさぁ、ワカメが浸けてあった水」
笑いをこぼしながら告げてあげました。調味料でもなんでもありません。ワカメを洗った後に、浸しておいた水。かすかに磯の香りが漂っていたのでしょうか。
その後、「何を飲ませるんだ」と彼が暴れたのは言うまでもありません。